RSAセキュリティのDLPは、大規模なストレージでも高速なデータ検索を実現するスケーラビリティに優れた製品だ。マイクロソフトやシスコなどITインフラを手掛ける企業と協業するなど、独自の戦略も持つ。
「RSA Data Loss Prevention Suite」(以下、RSA DLP)は、大きく4つのモジュールで構成される。統合管理のための「RSA DLP Enterprise Manager」と、具体的な保護を実現する「RSA DLP Datacenter」「RSA DLP Network」「RSA DLP Endpoint」の3つのモジュールだ。
RSA DLP Datacenterは、主にファイルサーバやデータベース、ストレージなどを、RSA DLP Networkは電子メールやWebアクセスなどの通信経路上を、RSA DLP Endpointはユーザーが直接操作するPC上の操作をそれぞれ監視対象とするが、情報が存在する“場所”ではなく、“情報そのもの”に注目した保護が可能となっている点がポイントだ。
RSAセキュリティのマーケティング統括本部 本部長の宮園 充氏は「目指すところは『包括的な保護を実現する』こと。対策として重要なのは場所に着目した対策ではなく、『守りたい情報は何なのか』という点に焦点を当て、そこを中心に考えていくセキュリティ対策手法を後押しする機能だ」と語る。
RSA DLP Datacenter、RSA DLP Network、RSA DLP Endpointの各モジュールは、重要情報を検出する機能と、検出した重要情報に対する動作(アクション)の2種類の機能を実装する。RSA DLP Datacenterでは「検出(Discover)」と「修正(Remediate)」、RSA DLP Networkでは「監視(Monitor)」と「執行(Enforce)」、RSA DLP Endpointでは「検出(Discover)」と「執行(Enforce)」という具合だ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
脅威の検知と迅速な対応は、セキュリティ戦略の中核をなす重要な機能だ。これを実現するために、多くの組織が自動化ツールやAIなどの技術を採用しているが、成果を挙げている組織もあれば、そうでない組織もあり、明暗が分かれている。
近年、多くの組織が多数のセキュリティ製品をパッチワーク的に導入している。その結果、運用が複雑化し、非効率な状況が生まれてしまった。このような状況を改善するためには、セキュリティベンダーを統合することが必要だ。
データセンターにおいて、NGFWやマルウェア対策といったセキュリティ製品の導入は不可欠だが、選定を誤ると非効率な運用プロセスや高いコストに悩まされることとなる。5つの組織の例から、費用対効果の高い製品を見極めるコツを探る。
ダウンタイムが許されない基幹系システムやデータベースをクラウドに展開している場合、システムの障害対策をベンダー任せにすることは危険だ。本資料では、その理由を解説するとともに、クラウドの障害対策を実施する方法を紹介する。
エンドポイントがサイバー攻撃の対象となるケースも増えている今、企業にはどのような対策が必要なのか。2024年に実施された調査の結果を基に、3つの重大なリスク要因と、その解決策としてサイバーレジリエンスが重要な理由を解説する。
いまさら聞けない「仮想デスクトップ」と「VDI」の違いとは
遠隔のクライアント端末から、サーバにあるデスクトップ環境を利用できる仕組みである仮想デスクトップ(仮想PC画面)は便利だが、仕組みが複雑だ。仮想デスクトップの仕組みを基礎から確認しよう。
「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...
「マーケティングオートメーション」 国内売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、マーケティングオートメーション(MA)ツールの売れ筋TOP10を紹介します。
「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年4月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。