2010年09月16日 08時00分 UPDATE
特集/連載

エンタープライズクラウドを定義する【第1回】エンタープライズクラウドを構成する4つの利用モデル

クラウドコンピューティングは、5つの特性、3つのサービスモデル、そして4つの利用モデルで構成される。エンタープライズクラウドの導入において鍵となる利用モデルを中心に解説する。

[林 雅之,NTTコミュニケーションズ]

 クラウドコンピューティング(以下、クラウド)が一般的に認知されるようになり、企業においてもクラウドの導入を検討し始める企業が増えている。しかしながら、クラウドの定義があいまいであり、企業ユーザー側の混乱を招いている。そこで、企業におけるクラウド導入のための利用モデルを中心に整理をする。

NISTによるクラウドの定義

 米国のNIST(アメリカ国立標準技術研究所:National Institute of Standards and Technology)が公表したクラウドの定義では、5つの特性、3つのサービスモデル、4つの利用モデルで構成されている。NISTの定義は、クラウドを整理する上での出発点となる。

5つの特性(Essential Characteristics)

 ・オンデマンドベースのセルフサービス(On-demand Self-service)

 ・広域なネットワークアクセス(Broad Network Access)

 ・ロケーションに依存しないリソースプール(Resource Pooling)

 ・迅速な拡張性(Rapid elasticity)

 ・測定可能なサービス(Measured Service)

3つのサービスモデル(Service Model)

 ・SaaS(Software as a Service)

 ・PaaS(Platform as a Service)

 ・IaaS(Infrastructure as a Service)

4つの利用モデル(Deployment Models)

 ・プライベートクラウド(Private Cloud)

 ・コミュニティークラウド(Community Cloud)

 ・パブリッククラウド(Public Cloud)

 ・ハイブリッドクラウド(Hybrid Cloud)

 以下、クラウドの4つの利用モデルについて個々に解説する。

プライベートクラウドとは

 プライベートクラウドは、仮想化や標準化、自動化などのクラウド技術を活用し、顧客または提供事業者側のデータセンターに自社専用の環境を構築することによって、コンピュータリソースをユーザーに柔軟に利用させるシステムである。プライベートクラウドは、企業のファイアウォール内に構築される形態だ。

この記事を読んだ人にお薦めの関連記事

注目テーマ

ITmedia マーケティング新着記事

news085.jpg

位置情報広告のジオロジック、LINE Venturesなどから総額1億円を調達
ジオロジックは、ジェネシア・ベンチャーズ、LINE Ventures、東急エージェンシーを引受先...

news065.jpg

LINE、サイバーエージェント子会社とチャットに特化した次世代型カスタマーサポート推進で協業
LINEは、サイバーエージェントの連結子会社であるAIメッセンジャーと共同で、チャットに...

news021.jpg

「NPS」の効果を実感、導入企業の8割――IMJ調査
アイ・エム・ジェイ(IMJ)は、「日本企業におけるNPS導入の実態把握調査」の結果を発表...