2012年10月04日 08時00分 UPDATE
特集/連載

中堅・中小企業のBI導入意向に関する調査リポートExcel最大の課題は「パフォーマンス」 中堅・中小企業が導入したいBI製品は?

中堅・中小企業では分析やデータ活用業務でどのような課題を抱えているだろうか。導入検討中のBI製品や活用したいデータ、BI分野で注目しているテクノロジーなどの調査結果をリポートする。

[納富友三,TechTargetジャパン]

 TechTargetジャパンは会員を対象に「中堅・中小企業のビジネスインテリジェンス(BI)導入意向に関するアンケート調査」を実施した。調査からは導入を検討しているBI製品や、「Microsoft Excel」(以下、Excel)による分析業務の課題の他、BI製品/サービスで活用したいデータの種類などが明らかになった。以下で調査リポートの一部を抜粋して紹介する(関連記事:BI導入の課題は「導入効果の明確化」、中堅企業では「データ整備」も)。なお、本稿では企業規模を従業員数で区別しており、従業員数500人以上を「大企業」、従業員数500人未満を「中堅・中小企業」と呼んでいる。全ての結果を記載したリポートは文末のリンクから会員限定でダウンロードできるので、参照いただきたい。

調査概要

目的:TechTargetジャパン会員の中堅・中小企業におけるBI導入動向について調査するため

方法:Webによるアンケート

調査対象:TechTargetジャパン会員

調査期間:2012年9月10日から10月2日

有効回答数:211件

※回答の比率(%)は小数点第2位を四捨五入し、小数点第1位まで表示しているため、比率の合計が100.0%にならない場合があります。


Excelの不満や課題のトップは「パフォーマンス」

 多くの企業で分析・データ活用業務に利用されているExcel。今回の調査でも利用率は8割を超えている。では、Excelでの分析・データ活用業務の課題や不満はどのようなものが多いだろうか。最も多く挙げられたのは「データ量が多くなるとパフォーマンスが悪い」(60.6%)だ。

 企業規模別に見ると、大企業、中堅・中小企業ともに「データ量が多くなるとパフォーマンスが悪い」「リポートを作るまでに時間がかかる」が上位の課題だが、中堅・中小企業では3番目の課題として「リアルタイム性がない」(31.0%)が挙がった。一方で、中堅・中小企業で「ピポットテーブル以上の集計・分析業務が難しい」「他の人に業務を引き継ぐのが難しい」といった課題を挙げる人は、大企業に比べて若干少ない。

画像 Excelでデータ分析する際の不満や課題(企業規模別)《クリックで拡大》

中堅・中小企業のBI導入意向

 中堅・中小企業におけるBI製品/サービスの導入意向は、「1年以内に導入予定」「中長期的に導入を検討している」を合わせると14.1%。「これから情報収集を行う」は30.1%となっており、現状は情報収集段階の企業が多いことが分かる。

画像 従業員数500人未満の中堅・中小企業におけるBI製品/サービスの導入検討状況

導入を検討しているBI製品第1位は「Microsoft SQL Server」

 では、中堅・中小企業が導入を検討しているのは、どのBI製品/サービスだろうか。導入検討製品として最も多く挙げられたのは「Microsoft SQL Server」(34.7%)で、大企業に比べても導入検討率が高かった(大企業では21.4%)。次点は「Oracle Business Intelligence」(22.4%)、「Dr.Sum EA」(14.3%)で、この3製品以外は全て10%を下回る導入検討状況だ。

画像 導入を検討しているBI製品/サービス(企業規模別)《クリックで拡大》

BIで活用したいデータは「基幹システムのログ」と「顧客や見込み客の個人情報」

 BIで活用したいデータを尋ねた結果、企業規模で違いが見られた。大企業では「基幹システムのログデータ」(42.9%)がトップで、次いで「顧客や見込み客の個人情報データ」(28.6%)だったが、中堅・中小企業では「顧客や見込み客の個人情報データ」(40.8%)がトップとなっている。

画像 BI製品/サービスで活用したいデータ(企業規模別)《クリックで拡大》

 一方、昨今ビッグデータの潮流の中で活用の有効性が取りざたされることの多い「Twitter、Facebookなどのソーシャルメディアのデータ」の活用意向は、大企業で17.9%、中堅・中小企業で16.3%となっている。大企業では「RFIDなどのセンサーデータ」「ECサイトのアクセスデータ」(共に25.0%)の活用を考える企業も多いが、やはり先述した「基幹システムのログデータ」と「顧客や見込み客の個人情報データ」の活用意向が、企業規模を問わず突出している。現状はこれまでため続けてきた社内データの有効活用に力を入れたいと考える企業が多いことが分かる(企業のデータ活用動向、まずは基幹システムと顧客情報から)。

BI分野注目のテクノロジーは「クラウド」「モバイル」「インメモリ」

 昨今特に進化が目覚ましいBI分野だが、読者はどのようなテクノロジーに注目しているだろうか。アンケート結果では、中堅・中小企業で「クラウドでのBI利用」「スマートデバイスでのBI利用」、大企業で「クラウドでのBI利用」「インメモリコンピューティング」が多く挙げられた。

画像 BI分野で注目しているテクノロジー(企業規模別)《クリックで拡大》

詳細なアンケート結果は、以下からダウンロードできる(TechTargetジャパン会員限定)。

本稿では紹介しきれなかったさまざまなアンケート結果とともにアンケート回答者の詳細な属性を紹介している。ぜひ参照されたい。


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