【市場動向】企業システムの変遷に見るビッグデータ潮流の背景ビッグデータ活用のためのBIシナリオ【前編】

なぜこれほどまでにビッグデータとそれを取り巻くテクノロジーが注目を集めているのか。ビッグデータ潮流の背景と、今現在企業が活用したいデータ、ビッグデータへの期待をガートナーの講演を基にまとめる。

2012年07月27日 08時00分 公開
[納富友三,TechTargetジャパン]

Fortune 500企業の85%以上がビッグデータ活用に失敗すると予測

 「2015年までに、Fortune 500企業の85%以上が、ビッグデータを競合優位性確保のために効果的に活用することに失敗するとガートナーでは予測している。ほとんどが失敗するとネガティブに捉えるのではなく、どうやって残りの15%に入っていくかを考えるべきだ」

 ガートナー リサーチ バイスプレジデント 堀内秀明氏は、同社主催「ガートナー ビジネス・インテリジェンス&情報活用 サミット 2012」(2012年7月)の基調講演の冒頭でこう話した。昨今「ビッグデータ」という言葉を耳にしない日はないともいえるが、なぜそれほどまで注目されているのか。そもそもビッグデータとはどのようなデータで、それを企業経営に生かすためにはどのようなテクノロジーや人材(スキル)が必要になるのだろうか。本稿では同講演を基に、ビッグデータが注目を集めるようになった背景、企業はどのようなデータを活用したいと考えているのか、そして先進企業のビッグデータ活用事例をまとめる。

ITmedia マーケティング新着記事

news047.jpg

SASのCMOが語る マーケティング部門が社内の生成AI活用のけん引役に適している理由
データとアナリティクスの世界で半世紀近くにわたり知見を培ってきたSAS。同社のCMOに、...

news159.jpg

SALES ROBOTICSが「カスタマーサクセス支援サービス」を提供
SALES ROBOTICSは、カスタマーサクセスを実現する新サービスの提供を開始した。

news139.jpg

「Fortnite」を活用  朝日広告社がメタバース空間制作サービスとマーケティング支援を開始
朝日広告社は、人気ゲーム「Fortnite」に新たなゲームメタバース空間を公開した。また、...