“3大セキュリティベンダー”はもはや「リーダー」ではない――Gartnerが辛口評価標的型攻撃でセキュリティ業界に地殻変動

米Gartnerのベテランアナリストは、防御一辺倒になりがちだったセキュリティ対策の“常識”に疑問を呈する。では、真に有効な対策とは何だというのだろうか。

2014年07月14日 15時00分 公開
[Eric B. Parizo,TechTarget]

 米調査会社Gartnerに勤続20年のアナリストによると、企業はこれまで長きにわたって「脅威の防御」には過剰な予算を費やし、「検知と対応」には十分な予算を投じていないという。だからといって、従来の防御中心のセキュリティ対策が近く消えてなくなるわけではない。

 同社主催のセキュリティカンファレンス「Gartner Security and Risk Management Summit 2014」では2014年6月23日(米国時間)、「高度な脅威からの継続的な防御」というパラダイムの進化をめぐるセッションが開かれた。その席で、Gartnerの副社長で著名アナリストのニール・マクドナルド氏は、「ファイアウォールや侵入検知システム(IDS)、侵入防御システム(IPS)、マルウェア対策などの従来技術では、標的型攻撃は検知できない」と指摘した。

 「まだ誰も見たことのない攻撃のシグネチャを作成するのは不可能だからだ」。マクドナルド氏はこう説明する。

ITmedia マーケティング新着記事

news047.png

【Googleが公式見解を発表】中古ドメインを絶対に使ってはいけない理由とは?
Googleが中古ドメインの不正利用を禁止を公式に発表しました。その理由や今後の対応につ...

news115.jpg

「TikTok禁止法案」に米大統領が署名 気になるこれからにまつわる5つの疑問
米連邦上院が、安全保障上の理由からTikTokの米国事業の売却を要求する法案を可決し、バ...

news077.jpg

「気候危機」に対する理解 日本は米国の3分の1
SDGsプロジェクトはTBWA HAKUHODOのマーケティング戦略組織である65dB TOKYOと共同で、「...