「Slack」が変えたのは仕事だけじゃない、UC市場“破壊”の可能性も異なるコラボレーションアプローチ

「Slack」をはじめとするメッセージングプラットフォームによって、ユニファイドコミュニケーション市場が危うくなっている。本稿は、メッセージングプラットフォームが急拡大した理由について紹介する。

2017年03月10日 08時00分 公開
[Luke O'NeillTechTarget]
Slackの公式Webページ《クリックで拡大》

 このところ、破壊とイノベーションの密接な関係を示す事例がよく見られる。その一例として、Slack Technologiesの「Slack」などのメッセージングプラットフォームが仕事やコラボレーションの新たなやり方を生み出し、ユニファイドコミュニケーション(UC)市場を揺るがしていることが挙げられる。

 メッセージングプラットフォームが成功し、従来のUC製品が低調な要因は幾つかある。例えば、エンドユーザーがコンシューマーアプリケーションで定着したテキストチャットを使ったコミュニケーション手段がビジネスの世界にも広まっている。インターネットやモバイルデバイスに囲まれて育った若手社員は、音声通話よりもテキストチャットを好んでいる。チームの分散化も、新しいコラボレーションツールの必要性を高めている要因の1つだ。しかし困ったことに、いつでもインターネットに接続でき、臨機応変に仕事を処理することが求められる今日のプロジェクトベースのビジネス環境では、いつも仕事に追われてしまう。

 技術的な動向をみると、技術の進化とともにクラウドやソフトウェア、Webベースコミュニケーションが重みを増しており、これらはUCの導入や展開を容易にする。

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