成熟市場にも変化
ユニファイドコミュニケーションツールを通話機能重視でランキング、“リーダー”を維持した4社?
Gartnerによるユニファイドコミュニケーション(UC)の2016年のマジッククアドラントは、通話機能が重視されたことでベンダーの配置に変化が現れた。
Gartnerによる2016年のユニファイドコミュニケーション(UC)のマジッククアドラントでは、オンプレミスUC市場の成熟が明らかになった。企業が通話機能をより重視するようになったことで、ベンダーランキングに変動が見られる。企業はUCプラットフォームに、業務利用に耐え得る通話機能が導入されることを期待している。そのためGartnerは、UCのマジッククアドラントでベンダーを評価する際に、通話機能をより重視するようになった。
その結果IBMは、クラウドベースの「IBM Connections Suite」に寄っているという理由でUCマジッククアドラントから除外された。
Gartnerは、Unifyの「Circuit」に対する取り組み状況とAtosによる買収で実現した複数業界に対応するためのロードマップに基づいて、Unifyを「特定市場指向型」から「概念指向型」へと移した。またShoreTelの「Connect ONSITE」のオンプレミスでの導入が遅れていることと、マジッククアドラントが企業向け通話機能を重視するようになったことから、ShoreTelを「概念指向型」から「特定市場指向型」に移動した。Cisco SystemsとMicrosoftは、MitelやAvayaとともに、リーダーとしてトップの座を維持した。
このレポートによると、クラウドサービスとオンプレミスUCとの統合は、UC市場を押し上げているという。また、チームコラボレーションアプリやCPaaS(Communication PaaS)の登場もUC市場に影響を与えている。
併せて読みたいお勧め記事
UC製品の選定
- 「Cisco vs. Microsoft」、あなたの企業に向いているユニファイドコミュニケーションの選び方
- 「サービスとしてのユニファイドコミュニケーション」主要製品を調査して分かった選択のポイントとは
UCの動向を知る
UC導入事例
テレビ会議とクラウドがチームコラボレーションを加速
テレビ会議とクラウドは、企業のコミュニケーションに欠かせないものになりつつある。ただしコラボレーション技術が進化するにつれて、ITリーダーと従業員の間には意見の食い違いがあることを、市場調査会社のDavies Hickman Partnersの調査は示している。
このレポートによると、500人以上の従業員を抱える企業で働く758人のITリーダーにインタビューを行った結果、そのうち92%がテレビ会議で職場の価値が高まると答えているという。また、回答者の70%以上が、スマートフォンに搭載されているカメラが企業で役に立つ可能性があると答えている。
BYOD(私物端末の業務利用)やリモートワークも、コラボレーション技術のニーズに影響している。このレポートでは、業務におけるコミュニケーションを強化する方法として、従業員の78%がより優れたコラボレーションツールを挙げたことが明らかになった。また従業員の73%は最新コラボレーションソフトウェアを望んでいるが、経営幹部がITへの投資を優先的に行っていると答えたのは20%であることが分かった。企業と従業員の間には、IT導入における意識のずれが見られる。
企業はこの問題に対処するため、IT予算を最大限活用して時代遅れのシステムを置き換えるものとしてクラウドに注目している。BTとCiscoから委託を受けた調査によると、クラウドベースのコラボレーションツールを導入した企業は、ツールの運用開始後に従業員と顧客の満足度が30%増加したと答えている。
ホスティング型UCについて中小企業が感じていること
米国に拠点を置くWainhouse Researchでアナリストとして働くウィリアムス・ハスキン氏は、中小企業のIT意思決定者300人に対し、ホスティング型UCの利用状況を調査して分かったことを語っている。
ハスキン氏が驚いたと語る発見の1つは、全ての中小企業がクラウド技術を使用しているわけではないことだ。同社の調査では、回答者の半数以上が自社で電話を運用しており、3分の1はオンラインの通話機能を展開している。つまり、現在ホスティング型UCに移行中であることを示している。
ホスティング型UCがもたらす上位3つのメリットは、「ITの生産性向上」「品質の向上」「迅速なアップグレード」である。ただし、中小企業にとって最大のデメリットはコストだ。回答者はホスティング型サービスによってコストが削減されると考えていたという。だが実際には、回答者が通信サービスに関連付けていない可能性がある支出項目が含まれるとハスキン氏はいう。このようなものにはサポートやベンダー管理がある。
また、ほぼ全ての中小企業は、可能であれば通話機能にMPLSを使用したいと考えていることが調査で分かった。ほぼ全てのホスティング型の通話サービスではインターネットが使用されているが、中小企業はMPLSを品質、信頼性およびセキュリティと関連付けて見ている。
ホスティング型UCの最大の障壁は、セキュリティに対する懸念である。ホスティング型UCのプロバイダーは、セキュリティをサービスの中核に据えなければならないとハスキン氏はいう。
APIとSDKスイートをリリースしているTemasys
PaaSプロバイダーであるTemasysは、開発者向けにTemasysの「Skylink」プラットフォームをリリースした。このプラットフォームは、アプリケーションやWebサービスのリアルタイム通信を開発するためのAPIのフルスイートや、ソフトウェア開発者キット(SDK)などへのアクセスを提供する。
このプラットフォームは、Linuxベースのウェアラブル、ロボット工学アプリやIoT(モノのインターネット)アプリ、ビデオやオーディオのストリーミングの録画機能やアーカイブ機能に対応した新しいSDKを用意している。また、ピアのより細かな制御やSkylinkの「Skylink SDK」内からの呼び出し制御管理を提供するAPIのサポートも含んでいる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
新着ホワイトペーパー PR
-
製品資料
[株式会社ビザスク] 製造業の新事業創出 成功の鍵は「タラレバ問題克服」と「3つの判断ポイント」 -
製品資料
[日本シーゲイト株式会社] 実験のやり直しを防止 研究データ基盤に求められる高可用性ストレージとは -
製品資料
[株式会社Leaner Technologies] もっと安く買えるのに…… 間接材購買で“コスト削減機会”を逃さないためには -
製品資料
[株式会社セールスフォース・ジャパン] フィールドサービスの熟練技術者が「AIエージェント」を求めている理由 -
製品資料
[株式会社グリーンフィールド・オーバーシーズ・アシスタンス] 基礎から分かる「就労ビザ」 アメリカ進出を目指すなら知っておきたい取得戦略
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
ソフトウェア開発組織の疲弊を防ぐ、AI駆動開発の「レビュー負荷軽減」実践事例
-
2
年収700万超エンジニアに共通するスキルと「もっと勉強すべきだった分野」
-
3
仮想化環境の死角を“未知の脅威”が狙う時代――新たな敵をどう見破るか?
-
4
「Salesforceのテスト自動化ツール」に関するアンケート
-
5
ITエンジニア1265人調査 生成AIを使い込むほど「人の確認」が重い理由
-
6
AppleのMシリーズチップからSafariの閲覧履歴を暴く「TIDE」攻撃とは?
-
7
「ITインフラとデータ保護・バックアップ対策」に関するアンケート
-
8
「企業におけるAI導入検討度とIT投資優先度」に関するアンケート
-
9
kintoneで実践 製造業のための「見積もり管理」改善のヒント
-
10
障害対応の属人化を打破 ネットワークを一括制御して復旧を速める秘策
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
登録セキスぺが語る「SCS評価制度」の舞台裏 星を取得すべき理由と対応のコツ
-
2
インシデント対応工数を約3割削減、東京ガスの事例に学ぶ監視体制刷新のコツ
-
3
JR西日本ITソリューションズが「監視業務の属人化」を解消した方法とは?
-
4
「人員を増やす」という選択肢はない 情シスが負の連鎖から抜け出すには?
-
5
「問題が深刻化しやすいプロジェクト管理」から脱却する方法とは?
-
6
AI時代の組織設計:「判断と責任」を人に残すための2つの原則とは?
-
7
防御側の「3つの前提」が崩壊 AI時代のセキュリティに必要な3つの転換とは?
-
8
AI活用を停滞させる「2:6:2の壁」を乗り越えるためのポイントとは?
-
9
生成AIで文書活用を進めるには? 効率化と安全性をどう両立する
-
10
OSSでは困難 100超のサービスを持つマネーフォワードが実践した統合監視術
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー