2017年09月06日 05時00分 公開
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コスト削減と柔軟性アップを実現いまさら聞けないソフトウェア定義ストレージ(SDS)、その技術と主要製品一覧

ソフトウェア定義ストレージ(SDS)とは、データストレージのリソースと機能を管理する技術だ。基盤となる物理ストレージとは依存関係を持たない。

[Margaret Rouse,TechTarget]

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NAS | x86 | ストレージ | ストレージ仮想化


主要SDS製品一覧表《クリックで拡大》

 厳密に言えば、全てのストレージ製品は「ソフトウェア定義」といえる。どのストレージ製品も基盤となるハードウェアを管理し、ストレージ関連のタスクを制御する必要があるためだ。ただしマーケティング用語としての「ソフトウェア定義ストレージ」(SDS)は、Intelの「Intel x86」プロセッサ搭載のコモディティサーバ上で実行するように設計され、ソフトウェアとハードウェアが緊密に結び付く従来型のストレージエリアネットワーク(SAN)システムやネットワーク接続ストレージ(NAS)システムよりも、コストを削減できるよう設計されたケースがほとんどだ。

 モノリシックなSANシステムやNASシステムとは異なり、SDS製品は、ハードウェアとは無関係にソフトウェアをアップグレードできる。SDS製品には共通の特徴がある。ストレージリソースを集約できる。システムをサーバクラスタにスケールアウトできる。共有ストレージプールやストレージサービスを単一の管理インタフェースから管理できる。ストレージの特性や機能を制御するポリシーを設定できる、などだ。

 SDS製品が増加している要因には、非構造化データの急増によってスケールアウトストレージアーキテクチャのニーズが高まっていることの他に、マルチコアプロセッサ搭載の高性能サーバが利用可能になっていることや、サーバ、デスクトップ、アプリケーション、ネットワークの仮想化が進んでいること、クラウドテクノロジーの人気が高まっていることなどがある。

 SDSのユースケースは製品の種類によって異なる。例えばオブジェクトやファイルをスケールアウトするSDSの一般的なユースケースには、データ分析、ゲノミクス、モノのインターネット(IoT)など、膨大な量の非構造化データを生成するアプリケーションがある。ブロックをスケールアウトするSDSは、データベースなどの高いパフォーマンスのワークロードをターゲットにすることもある。多くの種類のSDSは、DevOps環境にとっても魅力的だ。DevOps環境では新しいアプリケーション用にストレージを柔軟にプロビジョニングする必要がある。

 SDSは、ソフトウェア定義ネットワーク(SDN)、ソフトウェア定義インフラ、ソフトウェア定義データセンターと共に、業界での大きなトレンドの1つになっている。

サーバ&ストレージ ナビ

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SDS製品の種類と大手ベンダー

 標準の定義がないため、SDSの分類は難しい。ブロック、ファイル、オブジェクトストレージの各インタフェースをサポートするSDS製品もあるが、一般的には1つか2つのインタフェースを優先する製品が多い。他にも、1つか2つのストレージプロトコルを通じてアクセスできる製品もある。例えば、当初オブジェクトストレージだったSDS製品にファイルプロトコルのサポートが追加された製品や、オブジェクトストレージへのデータのオフロードをサポートする分散ファイルシステムもある。

 多くのSDS製品は、オンプレミスでもパブリッククラウドでも、サーバOS上や仮想マシン(VM)内で実行できる。ただし、サーバハイパーバイザー型カーネル内またはVM内でしか実行できないSDS製品もある。サーバリソースを節約し、単一のコンテナオーケストレーションツールを通じてコンテナベースのアプリケーションとストレージサービスの一貫した管理を容易にするため、コンテナ内で実行できるSDS製品もある。

 SDSベンダーは、一般にハードウェアの認定オプションのリストを用意している。中には、顧客の調達や導入を容易にするため、ソフトウェアと標準サーバハードウェアをパッケージにした製品を販売するSDSベンダーもある。多くのSDS製品では、コンピューティングリソースとストレージリソースを別々にスケール変換できる。ハイパーコンバージドオプションでは、ストレージ、コンピューティング、仮想化、ネットワークを同一物理ハードウェア内でスケール変換する。ハイパーコンバージドインフラソフトウェアと標準ハードウェアをパッケージにして販売しているベンダーには、Hewlett Packard Enterprise、Nutanix、Pivot3などがある。

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