Facebook、Microsoft、IBM クラウド型コラボレ―ション新戦国時代の勝者は?2020年までにSkype for Business Onlineは消滅

Microsoftは最近、「Skype for Business」を「Microsoft Teams」に移行する計画を発表し、話題を呼んだ。だが、コラボレーション分野ではFacebook、IBM、Zohoも、注目すべき新展開を相次いで発表している。

2017年10月13日 09時00分 公開
[Antone GonsalvesTechTarget]
「Microsoft Teams」《クリックで拡大》

 Facebook、IBM、Microsoft、Zohoは2017年9月下旬、ベンダーがひしめく企業向けクラウド型チームコラボレーションプラットフォームの分野で、それぞれの強みを生かした新たな一手を打ち出し、市場へのアピールにしのぎを削った。

 Microsoftは、開発者向けカンファレンス「Microsoft Ignite」で、「Skype for Business Online」のユーザーインタフェース(UI)を、徐々にコラボレーションサービス「Microsoft Teams」のUIに切り替えると発表した。Teamsは、約6000万の有料会員を持つ同社のクラウド型オフィススイート「Office 365」の中核的なコミュニケーションクライアントになる。アナリストは、2020年までにSkype for Business Onlineは姿を消すと予想している。

 競合他社に対するMicrosoftの主な強みは、多くの企業がOffice 365スイートを使っていることだ。そのパッケージには多様な製品が含まれており、企業にとしては個々の製品を全社的にデプロイしやすいと、アナリストは指摘する。

 コラボレーションベンダーの多くは、全社一括契約の獲得に苦労している。だが、Facebookは、数十億人が利用するソーシャルネットワークを運営している強みを発揮した。発表によると、Wal-Mart Storesが、Facebookのソーシャルネットワークの企業向けバージョンである「Workplace」を全社的に導入する計画だ。Wal-Martの従業員数は全世界で230万人に上る。

 「Workplace by FacebookとMicrosoft Teamsは、いずれも全社的なデプロイに最適なソリューションと位置付けられている」とConstellation Researchのアナリスト、アラン・レポフスキー氏は説明する。

 TeamsとSkype for Businessの統合により、Microsoftのコラボレーションポートフォリオは4製品から3製品となる。他の2製品は「Yammer」と「Office 365グループ」だ。アナリストからは、「この絞り込みにより、製品ラインの混乱が少なくなる」という見方も出ている。

「Watson」で差別化するIBM

ITmedia マーケティング新着記事

news047.png

【Googleが公式見解を発表】中古ドメインを絶対に使ってはいけない理由とは?
Googleが中古ドメインの不正利用を禁止を公式に発表しました。その理由や今後の対応につ...

news115.jpg

「TikTok禁止法案」に米大統領が署名 気になるこれからにまつわる5つの疑問
米連邦上院が、安全保障上の理由からTikTokの米国事業の売却を要求する法案を可決し、バ...

news077.jpg

「気候危機」に対する理解 日本は米国の3分の1
SDGsプロジェクトはTBWA HAKUHODOのマーケティング戦略組織である65dB TOKYOと共同で、「...