「AWS」の仕組みやメリット、課題とは?

ユーザー企業のIT担当者を対象に、IT製品/サービスの導入・購買に役立つ情報を提供する無料の会員制メディア「TechTargetジャパン」。このコンテンツでは、技術解説に関する技術解説の記事を紹介します。製品/サービス選定の参考にご覧ください(リンク先のページはPR記事を含みます)。

Amazon Web Services(AWS)とは

 「Amazon Web Services」(AWS)は仮想マシン(VM)やデータベース、ネットワークなどのクラウドサービス群だ。AWSの主な競合サービスにはMicrosoftの「Microsoft Azure」とGoogleの「Google Cloud Platform」、IBMの「IBM Cloud」などがある。(続きはページの末尾にあります)

AWS関連の技術解説

生成AIを「AWSのクラウド」で始める“基本の基” 知らないと損?

AWSやAzure、GCPのようなハイパースケーラーのクラウドサービスでこそ、生成AIの真価を引き出せる可能性がある。それはなぜなのか。AWSで生成AIを活用する方法を担当者に聞いた。

(2023/12/14)

AWSの「マルチリージョン」と「マルチAZ」を比較 どちらがお得で簡単?

AWSでは「マルチリージョン」と「マルチAZ」のどちらが適切なのか。そもそも「リージョン」や「AZ」(アベイラビリティゾーン)とは何か。各用語の意味を整理しつつ、AWSの適切な使い方を探る。

(2023/11/15)

AWS「EC2 Instance Connect」のエラー原因は「IAM」「IPアドレス」にあり?

「EC2 Instance Connect」を使用する際に発生するエラーの原因として、「IAM」やパブリックIPアドレス関連の不備が考えられる。何が問題なのか。対処するにはどうすればいいのか。

(2022/5/19)

AWSの「EC2 Instance Connect」がエラーを起こす“あの原因”とは?

「EC2 Instance Connect」はAWSの仮想マシンサービス「Amazon EC2」に安全に接続するための便利なサービスだが、エラーが発生する場合がある。エラーの原因と対処法を紹介する。

(2022/5/12)

「Amazon S3 Glacier」に加わった“ミリ秒でデータが取れるアーカイブ”とは?

AWSは「Amazon S3 Glacier」と「AWS IoT SiteWise」の新しいストレージクラスを提供開始した。これらのストレージクラスの特徴を説明する。

(2022/1/19)

「AWS無料利用枠」を使って後悔しないための注意点

ユーザー企業がAWSの無料利用枠を使いこなすためには、その制約や注意点を十分に理解しておく必要がある。ITコンサルタントに主要な注意点を聞く。

(2022/1/12)

「AWS無料利用枠」が拡大 それでも「おいしい話」とは言えない理由

AWSはクラウドサービスの無料利用枠を一部拡大させた。ユーザー企業は無料利用枠でメリットが得られる半面、適切に理解しないまま利用すると、想定外のコストの発生につながる恐れがある。その理由とは。

(2022/1/5)

大手エネルギー会社がAWS、Azure管理の一元化に「Sonrai Dig」を選んだ理由

World Fuel Servicesは自社のITインフラをAWSやAzureに移行した際、クラウドリソース間の通信を分析することで管理の効率化を試みた。そのために同社が活用したツール「Sonrai Dig」の効果は。

(2021/10/14)

「Amazon VPC」は何に使えるのか? ネットワーク制御機能と監視機能を整理

AWSの仮想ネットワークサービス「Amazon VPC」は、どのような目的で利用できるのか。Amazon VPCの主な機能を説明する。

(2021/6/29)

「Amazon VPC」とは? AWSの仮想ネットワークサービス

Amazon Web Servicesが提供する仮想ネットワークサービスが「Amazon VPC」だ。その主要な機能と特徴を説明する。

(2021/6/22)

いまさら聞けないAWSの「Amazon Route 53」「Amazon CloudFront」「AWS Direct Connect」の基礎

目的に応じた複数のネットワークサービスをそろえるAWS。その中から「Amazon Route 53」「Amazon CloudFront」「AWS Direct Connect」の3種のネットワークサービスを説明する。

(2020/10/21)

AWSが提供する量子コンピューティングサービス「Amazon Braket」

やや旧聞になるが、AWSの量子コンピューティングサービス「Amazon Braket」を紹介する。さまざまな量子コンピュータへのアクセスや支援ツールに注目だ。

(2020/10/12)

サーバレスを使いこなすにはIT運用専門家の「コーディング能力」が必要な理由

サーバレスインフラの管理を成功させるには、IT運用部門の協力が欠かせない。だが運用のプロフェッショナルも、システムエンジニアリングのスキルやインフラをコードで表現するスキルを磨く必要がある。

(2018/9/11)

AWS Secrets Managerなどに注目 新しいAWS開発者用ツールが生み出す価値とは?

「AWS Summit 2018」では「AWS Secrets Manager」など、セキュリティと機械学習に重点を置いた新しいAWSデベロッパーツールが公開された。この新しいツールが扱うニーズについて解説する。

(2018/6/14)

Domino's Pizzaのフランチャイズ店がIoT導入へ、レストランの温度管理に活用

Domino's Pizzaのフランチャイズ店は、IoTの導入によって手動プロセスの自動化、コストの削減、予測型の機器メンテナンスに取り組み、ピザ作りにまい進しようとしている。

(2017/4/19)

AWSが次に目を付けたのは「ゲーム市場」、コンテンツ制作や運用をクラウドで効率化

AWSが「Amazon Lumberyard」でゲーミング市場に進出した。AWSの今後の成長は、産業別の進出拡大にかかっているかもしれない。

(2016/9/1)

AWSで「Windows Server」を動かす、意外に簡単なその方法とは

企業はライセンスに問題に対しては用心深いが、Microsoftベースのワークロードを「AWS」に移行したいという企業もある。ライセンス条件に違反することなしに、これを実現するにはどうすればいいのか。

(2016/6/10)

「IoTの世界へようこそ」なんて言っていられない現実的な課題とは

モノのインターネット(IoT)はユーザーの仕事を効率化すると期待されているが、管理者たちはユーザーが必要とするリソースに、IoTデバイスがどのように影響するか熟考する必要がある。

(2015/10/14)

AWSの3大ネットワーク機能を理解する

AWSの仮想ネットワーキングサービスである「Amazon VPC」、VPCと組み合わせて使用する「AWS Direct Connect」、そしてDNSサービスである「Amazon Route 53」について解説する。

(2013/12/19)

「Amazon SQS」から始まったAWSの歴史

 Amazon.comは2004年、分散型メッセージキューイングサービス「Amazon Simple Queue Service」(Amazon SQS)を初の開発者向けサービスとして提供開始した。2006年に、ストレージサービス「Amazon Simple Storage Service」(Amazon S3)と仮想マシンサービス「Amazon Elastic Compute Cloud」(Amazon EC2)、Amazon SQSの3つのサービスを含むクラウドサービス群として、AWSを再編成した。

 その後、低コストかつ高い可用性と拡張性を備えるインフラの構築を支援するクラウドサービスが、AWSに加わってきた。Amazon.com子会社のAWS社は現在クラウドサービス事業に専念しており、世界各地にリージョン(データセンター)を設置している。リージョンは日本や米国、オーストラリア、欧州、ブラジルなどにある。

AWS無料利用枠でトライアルが可能

 AWSサービスは1時間単位または秒単位の従量課金制を採用している。各AWSサービスの利用を予約したり、1年または3年の定期利用契約を締結したりすることで、利用料金の割引が受けられる。

 コストが導入の障壁になっている場合、「AWS Free Tier」(AWS無料利用枠)で各AWSサービスを試すことができる。AWS無料利用枠には、

特定のAWSサービスを使い始めてから一定期間無料になる「Free Trials」(無料トライアル)

AWSに登録した日から12カ月間、特定のAWSサービスが無料のプラン「12 months free」(12カ月間無料)

期間無制限で特定のAWSサービスが無料のプラン「Always free」(常に無料)

の3種類がある。

AWSが実践しているセキュアなクラウドサービス構築の秘密

 「Amazon Web Services」(AWS)のイノベーションと新製品開発のペースは、同社最大級の差別化要因としてアナリストが引き合いに出すことがある。同社は製品開発のプロセスを逆にたどることによってこれを実現している。同社のチームは最初に、“このサービスで何ができるか”を分かりやすく具体的に説明する1ページのプレスリリースを作成する。

 この1ページの文書は、セキュリティに重点を置いたFAQ集と照らし合わせながら作成しなければならない。その目的は、データやプライバシーの保護方法についてユーザーが抱く可能性がある疑問を想定し、前もって対処することにある。これによってAWSユーザーのためのセキュリティが製品の設計段階で「最初の文書」から、確実に盛り込まれる。

「ピザ2枚のチーム」のルール

 このプレスリリース作成に当たるチームの規模と構成は、Amazon.comの元CEOのジェフ・ベゾス氏が考案した「2枚のピザ」というチームルールのコンセプトが指針になる。この専属チームのメンバーは同じ部署の人員である必要はない。チャンスや課題に対応するために全社から集められる。だがこれに関わる人数は、2枚の特大アメリカンピザを分け合える数でなければならない。

 このアイデアは開発チームが規模に過度に縛られる事態を防ぐ。常に決められた数の人員を保つことに固執すると、イノベーションとは完全に相反する姿勢につながりかねない。

 2枚のピザルールは、チームが大きくなり過ぎて制御できなくなる事態も防ぐ。大きくなり過ぎるとサブチームができてしまい、メンバー同士のコミュニケーションがうまくいかなくなるリスクが生じる。