「EC2 Instance Connect」エラー対処法【前編】
AWSの「EC2 Instance Connect」がエラーを起こす“あの原因”とは?
「EC2 Instance Connect」はAWSの仮想マシンサービス「Amazon EC2」に安全に接続するための便利なサービスだが、エラーが発生する場合がある。エラーの原因と対処法を紹介する。
企業はAmazon Web Services(AWS)の仮想マシンサービス「Amazon Elastic Compute Cloud」(Amazon EC2)を利用する際、従来はSSH(Secure Shell)クライアントと、EC2インスタンス(EC2で稼働するサーバ)に割り当てられたプライベートキー(秘密鍵)が必要だった。しかし、AWSのSSH接続サービス「EC2 Instance Connect」を使えば、プライベートキーなしで、EC2インスタンスに接続できる。EC2コンソールから特定のEC2インスタンスを選択して接続すると、SSHで接続された端末と同様の画面が表示される。
EC2 Instance Connectは、EC2インスタンス接続の安全性と利便性の向上を図る。ただしEC2 Instance Connectを失敗せずに活用するためには、発生し得る問題を知っておく必要がある。本連載はEC2 Instance Connectのエラーの主な原因4つと、それぞれの対処法を説明する。前編は1つ目と2つ目を紹介しよう。
併せて読みたいお薦め記事
「Amazon EC2」を巡る最近の動き
1.「Amazonマシンイメージ」の不備
企業は、EC2 Instance Connectに準拠したサーバイメージ「Amazonマシンイメージ」(AMI:Amazon Machine Image)を利用するか、接続したいEC2インスタンスにAMIをインストールする必要がある。EC2インスタンスには、EC2 Instance Connectに準拠したバージョンの管理ツール「AWS Systems Manager」が必要だ。AWS Systems ManagerがEC2 Instance Connectに準拠していない場合、EC2コンソールにはエラーメッセージが表示される。AMIや正しいバージョンのAWS Systems Managerをインストールすれば、エラーは解消できる。
2.セキュリティ設定のミス
EC2インスタンスのセキュリティグループルール(セキュリティグループに関連付けられたEC2インスタンスに到達することを許可する仕組み)の設定ミスも、よくあるエラーの原因だ。セキュリティグループルールは、EC2 Instance ConnectにAWSから割り当てられたIPアドレス範囲のうち、22番ポートへのSSHトラフィックを許可するよう設定しなければならない。リージョン別に公開されているIPアドレス範囲のサービスパラメータ「EC2_INSTANCE_CONNECT」を参照すれば、設定されているセキュリティグループが22番ポートへのトラフィックを許可しているかどうかを確認できる。
後編は「『AWS Identity and Access Management』(IAM)の不十分なアクセス許可」と「パブリックIPアドレスの未割り当て」を取り上げる。
TechTarget発 世界のインサイト&ベストプラクティス
米国TechTargetの豊富な記事の中から、さまざまな業種や職種に関する動向やビジネスノウハウなどを厳選してお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
TechTarget発 世界のインサイト&ベストプラクティス
米国TechTargetの豊富な記事の中から、さまざまな業種や職種に関する動向やビジネスノウハウなどを厳選してお届けします。
この記事の著者
関連記事
新着ホワイトペーパー PR
-
事例
[フォーティネットジャパン合同会社] 複雑化しがちな「SASE運用」 IT・医療・金融などの事例に見る導入成功の秘訣 -
製品資料
[フォーティネットジャパン合同会社] 「SD-WAN」導入で失敗しないための5つの重要事項 -
技術文書・技術解説
[フォーティネットジャパン合同会社] VPNの代替候補「ZTNA」を理解できるようになる“3大要素”とは? -
事例
[フォーティネットジャパン合同会社] すぐ分かる「SD-WAN」選定のポイント 成功企業はどんな成果を出した? -
製品資料
[SCSK株式会社] 「Dropbox」管理・運用の困りごと解決ガイド
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
半数がブルーカラー転向を視野に? ベテランエンジニアを追い込む“54歳の壁”
-
2
みずほ証券が「液冷サーバ」を採用 1日3.6億件の計算を支えるための要件
-
3
PHP脆弱性「PHP2Shell」で2260万件に影響 情シスの緊急チェックリスト
-
4
「Windows」の不要なファイルを安全に消して容量を空ける方法
-
5
Claude利用8割のGMO、AI人材の評価軸が「トークン管理」に変わった
-
6
MS&ADグループの目指す「AX」の全貌 本山CDOが語る変革の本質
-
7
「Microsoft 365」が乗っ取られる MFAを破る“本物の画面”の恐怖
-
8
SAP導入後も残る“Excel依存” 京急電鉄は「kintone」でどう解消した?
-
9
なぜ「Gemini 4 Argon」は出遅れたのか? Googleが狙う“逆転のシナリオ”
-
10
「テザリング依存」に潜む落とし穴 “遅いVPN”を解消するネット構築術
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
AI駆動攻撃にどう対抗する? 超速の攻撃からエンドポイントを保護する方法
-
2
2026年のサイバーセキュリティには何が必要か? 最新データに学ぶ傾向と対策
-
3
経験豊富な即戦力人材に直接アプローチできる、「攻めの採用」への転換術
-
4
「IT史に名を残すシステム障害」8選
-
5
最速72分でデータが流出? 最新の脅威トレンドや侵入手法から分かった防衛策
-
6
AI駆動開発のスピードと安全性を両立 「品質・セキュリティ管理」の実践ガイド
-
7
不審メールの経路や見せ方に変化? 2026年夏の3事例から見えた動向と対処方法
-
8
HDDを使わない「SSDオンリー」が無謀なのはなぜ?
-
9
「標的型攻撃メール」事例・サンプル集
-
10
Microsoft 365のメールセキュリティ、3つの“死角”と追加で検討すべき対策とは
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー