メインフレームは、可用性とセキュリティに強みを持つ、比較的大型のコンピュータだ。歴史的にメインフレームの用途は、複数のコンピュータでデータを並列処理する分散システムよりも、一つのコンピュータでデータを処理する集中システムが中心だった。メインフレームの用途は広がっており、IAサーバなど比較的小型のコンピュータとの境界は曖昧になりつつある。(続きはページの末尾にあります)
IBM iを搭載したシステムは30年以上活躍してきた。資産の継承性もあり、SaaSや最新の業務アプリケーションとも接続できる。だが、専任の担当者が退職してしまうと保守・管理ができなくなる。どうすればよいのだろうか。
レガシーシステムには重要なデータや業務のノウハウが蓄積されている。レガシーシステムを捨てずに生かし、効率的にシステムをモダナイズする方法を紹介する。
「IBM i」などのレガシーシステムの刷新を検討する際、システムのモダナイゼーション以前に解決すべき課題がある。それは何か。専門家が解決策とセットで語った。
企業の基幹システムを長年支えている「IBM i」(旧「AS/400」)。クラウド化やBCP強化にも追われる中、IT部門はどのようにしてシステム刷新を進めればいいのだろうか。
多くのユーザーが使用しているサーバOS「Windows Server」。実はその制限で、モバイル導入、ビッグデータ活用、セキュリティ対策などの課題解決が難しくなる場合がある。理由と解決策を追う。
基幹業務に汎用機を使用する企業にとって、次期システム選定は頭の痛い問題。汎用機のままでいくか、オープン系に移行するか。しかしそんな二者択一の決断を迫らないサーバプラットフォームがあった。
IT業界において存在感を示してきたIBMは、近年業績の不振にあえいでいる。ストレージ分野に関する同社の業績を振り返るとともに、明るい兆しが見える今後の展望を読み解く。
IT分野の巨人であるIBMは、現在の地位を築くまでにどのような道のりをたどったのか。同社のこれまでの歴史を振り返ってみよう。
チップにより多くのトランジスタを搭載するため、半導体ベンダーは技術開発を続けている。Intelが微細化の設計を表明する一方で、IBMはある特性を改善できる可能性のあるチップを発表した。
海外でのビジネス展開に積極的なグローバル企業が悩むのが人事システムだ。人事制度のグローバルな標準化を目指すにしても、セキュリティ問題や業務システムの連係など、さまざまな技術的な課題が存在する。
昨今、「業務部門でも簡単に使える」と銘打ったBIツールが市場に出てきた。しかし、実際に導入してみると思わぬ落とし穴にはまってしまう企業が増えているという。その理由とは。
グローバルに生産拠点を持つ製造業の帝国通信工業。同社は、ビジネスのグローバル化が加速する中で海外拠点個別のシステム運用による限界をいち早く察知し、グローバル規模で生産管理・会計を担う基幹システムの刷新を決断した。その経緯と効果を詳しく見ていこう。
「Windows Server 2003」の製品サポートが2015年7月に終了する。中堅・中小企業のIT担当者にとっては、運用中のサーバをどうするか頭を悩ませている人も少なくない。来たるべき「2015年問題」に対処する方策を探る。
AS/400は、信頼性が高く今日も使われ続けているオフコンの代名詞だが、オープン系システムとの連携や技術者不足などの課題があるのも事実だ。しかし、IBM i が動くクラウドサービスが登場し、課題を一掃できるという。
グローバル企業の経営者は、激しさを増す国際競争の中で、さまざまな施策を模索している。その中で近年、急速に重要度が高まっているのが、プリント業務の最適化である。そこで求められる最適解とは?
ERP市場はこれまで会計・人事管理システムが引っ張ってきた。しかし、今は販売管理システムも伸びている。キーワードは“セミオーダー”。矢野経済研究所の研究員にERP市場の最新動向を聞いた。
市場に登場した当初のメインフレームは、オフィスの1部屋と同じくらいの大きさの金属製フレームに収められていた。2022年時点のメインフレームは、大型冷蔵庫とほぼ同じ大きさだ。
メインフレームが“恐竜”と呼ばれることがある理由は、その大きさだけではない。メインフレームが絶滅する可能性が指摘され続けてきたからだ。IT月刊誌『InfoWorld』の編集者であるスチュワート・アルソップ氏は1991年に、「最後のメインフレームは1996年までに引退する」と予測した。メインフレームベンダーのIBMは、2022年にも新しいメインフレーム「IBM z16」を発表している。
IBMはプロセッサをはじめ、メインフレームのハードウェアを継続的に見直している。ソフトウェアも同様だ。Webアプリケーションの実行など、メインフレームが新しい用途を担うことができるように強化を進めている。銀行や政府機関などのユーザー企業は現在も、重要な取引やデータを処理するための信頼性が高いコンピュータとして、メインフレームを利用している。