「バックアップソフト」の仕組みやメリット、課題とは?

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バックアップとは その役割や仕組み

 バックアップとは、データ損失の予防を目的に物理サーバや仮想マシンのデータを別の場所に複製し、保存することを指す。機器の故障や自然災害が発生した際に、データやシステムを元通りにする際に重要になる。(続きはページの末尾にあります)

バックアップソフト関連の技術解説

「Linux」の基本ツールで“バックアップから復元まで”を試してみる

不具合や何らかのミスによってデータが損失するリスクがある以上、バックアップの対策が重要であることはどのようなシステムにおいても変わらない。Linuxでのバックアップと復元の基本の一つを紹介する。

(2024/5/13)

「Linux」ユーザーの誰もが知っておくべき“簡単バックアップ”の方法とは

どのようなシステムにおいても、何らかの不具合や作業のミスによってデータが消えてしまう事態に備えた対策は欠かせない。「Linux」での基本となるバックアップと復元の手段を知っておこう。

(2024/5/6)

「全データをバックアップ」は無駄なだけ? 優先順位は“3つの質問”で決まる

セキュリティやバックアップの対策を強化するに越したことはない。だが強化するほど運用負荷やコストは増えるため、対策の強度とのバランスをどう取るかが悩みどころになる。適切に判断するためのポイントは何か。

(2024/3/28)

ランサムウェアが狙う「企業の弱点」とそれを克服する“感動の方法”はこれだ

ランサムウェア対策においてはセキュリティもバックアップも重要だが、企業ではその2つの機能を担う部署が分かれていることがよくある。それでは両者の連携がうまくできない可能性がある。対策に何が必要なのか。

(2024/3/25)

フルバックアップはさすがに重い……頻度アップなら「差分」「増分」をこう使う

バックアップの手法にはフルバックアップの他に、「差分バックアップ」と「増分バックアップ」がある。バックアップの頻度を高める場合、これらのバックアップ手法をどう使い分ければいいのか。

(2024/3/25)

「RAID」って何? 「RPO」「RTO」の違いは? バックアップ実践記事まとめ読み

「RAID」と混同されがちな「バックアップ」。両者は何が違うのか。クラウドサービスやテープを使ったバックアップの長所と短所とは。適切なバックアップ手段の検討に役立つ情報をまとめた。

(2024/3/19)

「バックアップは週1回」実は危険だった? “最適な頻度”はこう決める

データのバックアップを取得することは全ての企業に欠かせない作業だ。一方でバックアップを取得する頻度についてはどう考えればいいのか。明確な判断基準は存在するのか。

(2024/3/18)

古いままの「バックアップ」は何が駄目なのか? 回復力を高めるには?

クラウドサービスを利用するなどシステム構成が複雑になっている一方で、バックアップと復元の仕組みが従来のままになっていないだろうか。データ保護の対策を見直す場合のポイントとは。

(2024/2/16)

「オフラインバックアップ」の基本とは? ランサムウェア対策“徹底”のこつ

「オフラインバックアップ」はランサムウェア対策にも有効な手法だ。これを正しく実施するには、幾つか押さえておくべき点がある。バックアップと復旧の“こつ”を、4つの視点で紹介する。

(2024/2/13)

一昔前とはまるで違う「システム停止」の現実 まず“あれ”を見直すべし

システムエラーやランサムウェア攻撃の影響が広範に及ぶ例から分かる通り、現代の企業活動の根幹は情報システムに支えられている。システムやデータの保護において求められていることとは。

(2023/12/22)

データが必要だからこそ「データを捨てるべき」なのはなぜか?

「データ活用が重要だ」という認識が広がり、企業が保有するデータの多様化や容量増大が進んでいる。ただし企業は、本当に必要なデータとは何かを考えた方がよい。その検討を進める際のポイントは。

(2023/10/4)

バックアップに欠かせなくなる3つの“必須キーワード”とは?

サイバー攻撃が拡大する中で、企業はバックアップ戦略の転換を迫られている。今後のバックアップ戦略で重要となる3つのキーワードとは何か。

(2023/10/2)

クラウドバックアップを強化する「PITR」「バージョン管理」とは何か?

「PITR」(Point In Time Recovery)や「バージョン管理」は、クラウドバックアップの強化にどう役立つのか。専門家の意見を踏まえて解説する。

(2023/9/29)

オンプレミスかクラウドか「ハイブリッド」か? バックアップ3種の長所と短所

バックアップデータをオンプレミスのストレージとクラウドストレージのどちらに保存するかは、企業にとって悩ましい問題だ。それぞれの長所と短所の他、両者を組み合わせた「ハイブリッド型のバックアップ」について解説する。

(2023/9/25)

ランサムウェア対策の肝「データセキュリティ」とサイバーセキュリティは違う?

洞察を引き出せるデータは企業においてますます重要になっている。ただしデータをため込むほど、攻撃者に狙われたときのリスクが大きくなる。対策の第一歩として、何を考えるべきか。

(2023/9/25)

「クラウドを疑うべき」なのはなぜ? あらためて考えるバックアップの基本

クラウドサービスの利用が一般的となった近年、ユーザー企業にとって考慮すべき点の一つになっているのがデータの守り方だ。確実にデータを守るには、どのような方法を採用すればいいのか。

(2023/9/21)

バックアップの基本「3-2-1」と「クラウド」の活用法 その利点とは?

企業のバックアップにおいて「3-2-1ルール」の採用が広がる中で、クラウドサービスの重要性が高まりつつある。クラウドサービスが重要になる背景には、何があるのか。

(2023/9/18)

バックアップの「3-2-1ルール」がクラウド時代でも人気の理由とは?

バックアップの「3-2-1ルール」はHDDが主流だった時代に登場した手法だが、クラウドサービスが普及する現代でも人気だ。その理由とは。

(2023/9/13)

生成AIが「バックアップ」にもたらす“自動化”よりすごい可能性

生成AIなどのAI技術を、IT管理者のタスクの自動化に活用する動きが広がっている。AI技術はタスクの自動化だけではなく、他の業務にも活用できる可能性がある。

(2023/9/13)

クラウド時代でも「磁気テープ」が大活躍 データ保護の外せないトレンドは?

Veeam Softwareの調査では、データ保護にクラウドサービスを利用する組織が目立った。一方で、磁気テープを利用する組織も依然として珍しくない。データ保護戦略において何が重要になっているのか。

(2023/5/17)

バックアップの目的とベストプラクティスは?

 企業はソフトウェアのバグやデータの破損、ハードウェア故障、悪意を持ったハッキング、エンドユーザーのミスなどが原因でシステムが停止する事態に備えて、データをバックアップする。バックアップの際は、ある時点のスナップショットを保存し、同期を取る。スナップショットを使ってデータをシステムの問題が起こる前の状態に戻すことができる。

 バックアップシステムを構築する際は、データのセキュリティ対策の方法やデータのレプリケーション(複製)方法、採用するバックアップ技術を決めてテストする。このテストの目的は、データの復旧が必要なときに迅速かつ信頼できる方法でデータを元に戻せることを確認することだ。

 バックアップとデータ保護は、用語としては区別なく使われることがある。しかしデータ保護という用語は、事業継続計画(BCP)やデータセキュリティ、データのライフサイクル管理、マルウェア対策といった幅広い分野の技術や手法を含むため、バックアップと同義ではない。

バックアップの重要性

 データ損失の防止を目的とするバックアップは、どのような企業においてもシステム運用における必須要素の一つになっている。バックアップは、削除したファイルや、誤って上書きしたファイルの復旧手段にもなる。

 ランサムウェア(身代金要求型マルウェア)攻撃からの復旧や、データセンターの火災といった大規模なデータ損失事故から復旧する際にも、バックアップは重要な役割を果たす。

バックアップするデータとバックアップの頻度

 システムのバックアップを始めるときはまず、バックアップのポリシーとSLA(サービスレベルアグリーメント)を定義する。バックアップのポリシーとしては、データのバックアップ頻度と必要な複製データ(レプリカ)の数を定める。SLAには、例えばデータを復旧するための目標所要時間が含まれる。

 バックアップのベストプラクティスは、データのフルバックアップを1週間に1回以上、週末や営業時間外に定期的に実施することだ。毎週のフルバックアップを補完するために、前回のフルバックアップの実行以降に変更されたデータのみをバックアップする差分バックアップを併せて実施するのが一般的だ。