バックアップの「3-2-1ルール」はHDDが主流だった時代に登場した手法だが、クラウドサービスが普及する現代でも人気だ。その理由とは。
バックアップの「3-2-1ルール」は、米国の写真家ピーター・クロー氏が2000年代初頭に、デジタル資産管理に関する書籍の執筆中に生み出した造語だ。その考え方は、データ損失の防止や、業務停止時間の削減をするための基本となっており、クラウドサービスが普及する中でも有効性を失っていない。
一般的に3-2-1ルールは、以下のバックアップ手法を指す。
3-2-1ルールの目的は、データの破損やハードウェアの故障、自然災害といった不測の事態が発生した際にデータを迅速に復旧し、可用性を確保することだ。
データ保護ツールベンダーVeeam Softwareでアジアパシフィックおよび日本地域の担当リーダーを務めるベニ・シア氏によると、3-2-1ルールは、データ損失のリスクを低減する手法として一般的にその有効性が認められている。
容量30GBのHDDや、CDを用いたバックアップが一般的だった時代に生まれた3-2-1ルールは、容量18TBのHDDや、クラウドストレージが普及した現代でも有効だ。「3-2-1ルールはシンプルで、かつ機密情報の保護に役立つため、データ保護専門家の間で人気がある」とシア氏は説明する。
第2回は、3-2-1ルールにクラウドサービスが有効な理由を解説する。
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