ブレードサーバ時代の熱対策とは?サーバは風の流れまで考えて冷却する

ブレードサーバの普及によって、限られたサーバラックのスペースに多数のサーバを設置できるようになった。しかし、同時にラックあたりの発熱量が膨大なものになり、それを原因とするトラブルも多発している。そこで、APCにサーバラックの熱対策についてお話をうかがった。

2006年07月21日 12時15分 公開
[TechTarget]

 従来のサーバラックに多数のサーバを設置できるようになったブレードサーバ。容積効率が高く、高性能であることから、急速に普及している。しかし、それだけに発熱量も高く、熱によるトラブルも多発している。膨大な熱を発生するブレードサーバは、従来の環境では冷却が困難になっているのだ。

 ブレードサーバ環境の熱対策には、その環境にどのくらいの熱が発生しているのかを知ることが対策の第一歩となる。発生する熱をラック1本あたりで算出し、その熱量によって対策方法が異なってくるのだ。

 熱量を算出するには、電源容量の合計を求めることになるが、ブレードサーバは従来のサーバに比べ、大きな電源が必要とされる。そのため、冷却方法も「部屋全体を冷やす」というだけでなく、エアコンから出た冷たい風をラックの正面に当て、背面から出る風をエアコンに戻すという、「風の流れ」まで意識した熱対策が必要となる。そこで注目を集めているのが「冷却ソリューション」である。今回は熱対策についてAPCに取材した内容をレポートする。

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