2008年度に顧客に対して提供したWebサイトのセキュリティ診断サービスの結果をリポートとして公開。それによると、致命的な欠陥のあるサイトは減少したが情報漏えいの可能性があるサイトは増加しているという。
NRIセキュアテクノロジーズは7月27日、同社が2008年度に217のWebサイトに対して実施したセキュリティ診断サービスの結果を分析し、「Webサイトのセキュリティ診断:傾向分析レポート2009」として公開した。
同リポートによると、34%のWebサイトでほかの利用者の個人情報をはじめとする重要情報に不正にアクセスできることを確認したという。また、42%のWebサイトでは重要情報に不正アクセスできることは確認できなかったものの、情報漏えいにつながる可能性がある問題が確認できた。2007年度の調査結果と比較すると、重要情報に不正にアクセスできるWebサイトの割合は7%減少したものの、情報漏えいにつながる可能性があるWebサイトの割合は12%増加している。
同社ではこの結果について、各企業でIT投資予算が抑えられる中、致命的な問題には対策を行っておくが、それ以外の問題まで漏れなく対応するコストが掛けられないという、企業側の苦しい事情があるものと分析している。
不正アクセスの原因となる脆弱性の種類では、過去の結果と同様に「なりすまし」「権限昇格」「SQLインジェクション」の問題が多く発見されたものの、年々減少傾向にある。しかし、「クロスサイト・スクリプティング」の問題は過去の調査結果と同様、依然として高い割合で発見されているという。また権限昇格の問題は、社外向けWebサイトよりもイントラネット向けのWebサイトの方がはるかに高い割合で発見されている。
同リポートではこのほか、クレジットカード情報を扱うWebサイトとそれ以外のWebサイトのセキュリティレベルに大差がないことや、発見されたセキュリティ問題の6割以上が設計フェーズまでに修正すべきであることなどの調査結果が出ている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
レストランチェーンとして国内外で事業を展開するGenki Global Dining Concepts(旧:元気寿司)。同社の情報システム部門は、PPAPの利用やパスワードの問い合わせ増加などさまざまな問題を抱えていた。同社の解決方法を紹介する。
企業のセキュリティ対策において重要なのは、組織やシステムのセキュリティが「総合的」に機能しているかどうかだ。この総合力を確かめる方法が「ペネトレーションテスト」だ。本動画では、専門家がこのテストの重要性について解説する。
サイバー攻撃が高度化する中、従業員のセキュリティ意識を高めるための教育や訓練の重要性が高まっている。しかし、訓練するだけで終わってしまっている企業も少なくない。効果的なセキュリティ教育を実施するにはどうすればよいのか。
ISMSやPマークといった認証を取得している企業はもちろん、取得していない企業にとっても情報セキュリティ教育が重要であることは変わらない。その方法には、eラーニングや外部セミナー、集合研修などがあるが、どう選べばよいのか。
ランサムウェアの脅威に対処するには、攻撃を受けた際、信頼できるバックアップデータを迅速にリストアできる環境が不可欠だ。定番バックアップソフトとあるストレージの組み合わせに注目し、その導入事例を紹介する。
いまさら聞けない「仮想デスクトップ」と「VDI」の違いとは
遠隔のクライアント端末から、サーバにあるデスクトップ環境を利用できる仕組みである仮想デスクトップ(仮想PC画面)は便利だが、仕組みが複雑だ。仮想デスクトップの仕組みを基礎から確認しよう。
「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。
「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...
「マーケティングオートメーション」 国内売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、マーケティングオートメーション(MA)ツールの売れ筋TOP10を紹介します。