暗号化ソフト「FENCE」が機能強化。USBメモリやメール添付でのデータ持ち出し時に、暗号化された状態でのデータ編集を可能にする機能が追加された。
富士通ビー・エス・シーは、9月4日より同社の情報漏えい対策ソフト「FENCE」に、データ持ち出し時のセキュリティレベルを向上させる機能「FENCE ブリーフケース機能」(以下、ブリーフケース)を追加した。AES(Advanced Encryption Standard)で暗号化した機密データをUSBメモリなどで持ち出し、暗号化された状態のまま編集できる。
ブリーフケースは、同社の暗号化ソフト「FENCE-Pro」およびメール暗号化ソフト「FENCE-Mail for Gateway」向けのデータ暗号化ツール。データをUSBメモリやメール添付で持ち出しても、暗号化を保持した状態で扱えるため、情報セキュリティを守れるのが特徴。データを持ち出す際、対象ファイルをブリーフケースにドラッグ&ドロップでコピーすると一括して暗号化され、持ち出し先のPCでも暗号化された状態で閲覧・更新ができる。従来は、暗号化ファイルを閲覧・更新する場合、ファイルをいったん復号して平文に戻す必要があり、持ち出し先で情報漏えいするリスクがあった。
ブリーフケースで暗号化されたデータを閲覧・更新するには、専用の復号ツールを別途利用する必要がある。なお、ブリーフケース内のファイルを削除したり追加したりすることはできない。
ブリーフケースは、FENCE各製品に標準搭載する形で提供されるが、既存のユーザーも無償ツールをインストールすることで利用可能。
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