膨大なアドレス空間を持つIPv6の場合、ホストスキャン攻撃は実質的に不可能だとの認識が一般的だった。だが実際は、攻撃に必要な労力はそれほど大きくないという。その理由とは?
2012年6月6日の「World IPv6 Launch」は、IPv6のセキュリティに関する誤った認識を見直す好機になった。IPv4と比べてアドレス空間が広がるIPv6では、ホストスキャンは攻撃側の相当な労力と時間を要するため、実質的に不可能だというのが一般的な認識だ。だがこの認識は、入念な分析による結論というより、むしろ都市伝説に近い。
本稿では、IPv6アドレスがインターネットでどのように設定されているかを検証し、IPv6攻撃の可能性をより現実的に考察する。
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