BYODを危険にしない「3つの戦略」「4種のツール」盗難・紛失やマルウェアなどの脅威を払拭

私物端末の業務利用(BYOD)の大きな課題となるのが、セキュリティ対策だ。BYODセキュリティに必要な3つの戦略と、その戦略を具現化するのに役立つ4種のツールを紹介する。

2012年09月24日 08時00分 公開
[Dan Sullivan,TechTarget]

 IT環境のセキュリティ対策は、管理者がネットワークにあるハードウェアについて完全な権限を持っている場合でさえ、十分に難しい。だが私物端末の業務利用(BYOD)では、セキュリティ対策は一層困難になりかねない。私物端末を使って重要情報やアプリケーションにアクセスすることを従業員に認める場合、組織はBYODのセキュリティ戦略を確立し、適切なツールを利用する必要がある。

 BYODを認めるポリシーは、企業をさまざまなセキュリティ問題にさらす恐れがある。私物端末を経由して、LANにある端末がマルウェアに感染するかもしれない。社外秘情報が私物スマートフォンにダウンロードされ、その端末を紛失したり盗まれたりする可能性もある。コーヒーショップなどにある安全とはいえないインターネット接続を通じて、戦略計画や顧客情報が、サーバから自社幹部のタブレットへ転送されることもあり得る。

 柔軟性やコスト削減といったBYODのメリットを享受するためには、従業員が所有するタブレットやスマートフォンなどのスマートデバイスに保存されたデータのセキュリティを確保する必要がある。通信時のデータ保護も必要だ。だが、まずは職務に使う私物端末に最低限必要なBYODセキュリティ対策をはっきりと見極め、徹底させる必要がある。

 BYODを採用している職場で情報セキュリティを管理し、規制順守を維持するための戦略とツールを以下に紹介する。

BYODのセキュリティ戦略:機密性、完全性、可用性を守る

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

From Informa TechTarget

お知らせ
米国TechTarget Inc.とInforma Techデジタル事業が業務提携したことが発表されました。TechTargetジャパンは従来どおり、アイティメディア(株)が運営を継続します。これからも日本企業のIT選定に役立つ情報を提供してまいります。

ITmedia マーケティング新着記事

news029.jpg

ブランドリスクの要因は「トランプ大統領」 どうするCMO――2025年のマーケティング予測10選【後編】
2025年はCMOの役割と課題が大きく変化すると予想される。具体的には何が起こるのか。「Ma...

news156.jpg

AIはGoogleの地位を揺るがしているのか? Domoが年次レポートを公開
Domoの年次レポート「Data Never Sleeps」は、インターネット上で1分間ごとに起きている...

news162.jpg

3500ブランドの市場・生活者データでマーケターのアイデア発想を支援 マクロミル「Coreka」でできること
マクロミルが創業25年で培ったリサーチや分析ノウハウを結集し、アイディエーションプラ...