チケット販売サイトがデータベースをMySQLからMariaDBにリプレース。高速性が評価されて普及したMySQLだが、処理性能を理由に他DBへの移行が行われる時代になったのか。
スウェーデンのチケット販売WebサイトTransticketは、データベースをMySQLからMariaDBに移行して将来の業務拡大に備えている。
Transticketの設立は2005年。スウェーデンのアイスホッケーリーグ(SHL)のチケット販売を一手に引き受けており、さらに他の種目のスポーツイベントや音楽コンサートのチケットも取り扱っている。
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同社は2013年にMySQLから、システムの拡張性とトランザクションの処理性能を向上させた環境にリプレースすることを決断した。こう話すのは、同社のCTO(最高技術責任者)、ウルフ・ルンドグレン氏だ。
同社は2013年にSHLのチケット販売元となる契約を獲得した際に、チケットを買った顧客が観戦時に体験することの全てを一括して提供しなければならないと考えた。「全てを一括する」とは、例えば観戦のために会場に集まった客が現地で軽食を取ったり衣類などのグッズを買ったりしたときの支払いをスマートフォンで済ませる仕組みを作る、ということも含まれる。
「スウェーデンでは、ホッケーはとても人気がある。チケットはよく売れるが、それだけではなく、他のものも売ることを考えなければ」と、ルンドグレン氏は語る。
そんなときにスウェーデン国内で同社が契約しているWebホストプロバイダーのOffice IT-Partnerが、フィンランド企業のSkySQL(訳注)が主導しているオープンソース製品、MariaDBへのリプレースを検討しないかと同社に勧めてきた。
訳注:提案当時の社名。現在の社名はMariaDB。
「われわれは(検討の末に)まず、以前のMySQL 5.1(インスタンス)からMariaDB 5.5に移行した。現在はさらに、MariaDBのGalera ClusterとRemote Database Administratorも展開している。われわれは顧客のニーズに柔軟に応じられる体制を整えていると、今は自信を持っていえる。だから将来顧客から新しい要望が出されても、十分に対応できるだろう」(ルンドグレン氏)
2013年秋、TransticketはSkySQLとの協業を始めた。
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