変化するサーバ管理者に求められるスキル
調査結果で分かった、サーバ管理者が「最も時間を使っている業務」とは?
サーバ管理に携わるIT担当者は、併せてどのような業務をしているのだろうか。調査結果から見えてきた、その結果と今後必要になるスキルについて紹介する。
米TechTargetが実施した調査「2015 Annual IT Salary and Careers Survey(2015年度IT職の給与とキャリアに関する調査)」(※)によると、「最も多くの時間を費やす技術分野」の1つとして「サーバ管理」を挙げたIT担当者は265人いた。その中で、併せて「IT管理」も挙げた人の割合が2014年より減少した。データセンターの他分野に多くの注意を払うようになったからだ。
同調査で、サーバ管理業務の比重が大きいと回答したIT担当者が、「最も多くの時間を費やす技術分野」として併せて挙げた上位5つは、下記となっている。
- ネットワーク
- 仮想化
- IT管理
- ストレージ/バックアップ
- セキュリティ
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調査結果から分かったIT業界
編集者注
この記事は、米TechTargetが実施した調査「2015 Annual IT Salary and Careers Survey」(2015年度IT職の給与とキャリアに関する調査)の結果に基づいて作成された。この調査は、北米のIT担当者を対象に2015年6~9月にオンラインで実施され、1783人が回答した。回答数は個々の質問によって異なる場合があり、これは前の質問への回答との関連や、エラーまたは異常値データの除外によるものだ。データセンターに関わる回答者数は265人。これらの回答者は、「最も多くの時間を費やしていると考える3つの技術分野は何か」という質問に対し、3分野の1つとして「サーバ管理」を挙げている。
こうしたIT担当者のうち、「仮想化」を挙げた人の割合は2014年、2015年とも25%と高かった。仮想化により、柔軟で経済的なインフラを確保し、アプリケーションやサーバを容易に展開できるからだ。
「物理サーバはレガシーアプリケーション用に数台だけ残してある」と、米イリノイ州ロックフォード公立学区の技術サポートスーパーバイザーを務めるロス・エバリー氏は語る。全体の95%を占める他のサーバは仮想化されている。仮想化を進めると、より多くのストレージとバックアップが必要になる。「ここ数年でストレージの使用量は大幅に増えている」(エバリー氏)
ストレージの使用量が増えると、バックアップに掛かる時間も増えそうだ。ところがTechTarget調査では、サーバ管理業務の比重が大きいIT担当者の中で、最も多くの時間を費やす技術分野の1つとして「ストレージ/バックアップ」を挙げた人の割合は、2014年の3位(24%)から2015年は4位(22%)に低下した。エバリー氏も、バックアップに費やす時間は減少したと述べており、その理由として、バックアップ管理を容易にする新しい高機能なソフトウェアの導入を挙げている。
「以前はストレージが増えて、バックアップ時間も増えたことがあった。データが多くなった分、バックアップに長時間を要したわけだ。だがこの1年くらいは、バックアップに掛かる時間は減っている。新しいソフトウェアに移行したからだ」(エバリー氏)
データセンターで求められるマルチタレント
こうした調査結果の一方で、IT部門では、より幅広いスキルを持った人材の必要性が高まっている。ITはビジネスに不可欠になっているが、IT予算は縮小傾向にある。IT活用を成功させるには、従業員が1日の中で幾つもの役割を兼務する必要がある。
企業は、さまざまな仕事に柔軟に対応できる技術的に優れた人材を探していると、米AT&T MobilityでシニアビジネスITマネジャーと技術アーキテクトを兼任するダニエル・ロゾフスキー氏は語る。「ITの各役割は見直されつつあり、流動的になっている。インフラや開発に携わるには、非常に強力な技術的スキルを使いこなせる必要がある」(ロゾフスキー氏)
TechTarget調査によると、サーバ管理業務の比重が大きいIT担当者の中で、最も多くの時間を費やす技術分野の1つとして「IT管理」を挙げた人の割合は、2014年には31%で最も多かった。だが、2015年には8ポイント減の23%で3位にとどまった。ただ、2015年の23%は、「ネットワーキング」「仮想化」「ストレージ/バックエンド」とほとんど変わらない数字だ。実際、ロゾフスキー氏は、IT業務のアウトソーシングが進む中、IT管理はこれからも必要不可欠な仕事だろうと強調する。
「従業員の採用にかける時間は少なくなり、委託先の管理にかける時間が増えている。その所在地がインドか東欧にかかわらずだ」とロゾフスキー氏は語る。また、「IT担当者に関しては、リーダーシップに加え、戦略的な計画立案や思考ができる能力がより重視されるようになるだろう」と同氏は付け加える。
エバリー氏はロゾフスキー氏とは異なり、IT業務の委託先管理をしていないが、やはりITチームの教育と、新しい取り組みのワークフロー設計に大部分の時間を費やしているという。
TechTargetの2015年調査では、サーバ管理業務の比重が大きいIT担当者が、最も多くの時間を費やす技術分野の5位にセキュリティが初めて入った。2014年の順位は8位にとどまっていた。この順位の上昇は予想通りだ。ここ数年に起きた大規模なデータ流出事件を背景に、セキュリティは同調査において、回答者から2年連続で最重点分野に挙げられているからだ。
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