暗号化通信の利用が増えているが、通信内容が見えなくなることでDLPなどのセキュリティ対策が無効化してしまうという弊害が現れた。ネットワークセキュリティとプライバシー保護はどうバランスを取るべきか?
スノーデン事件以来、プライバシーの保護が求められるようになり暗号化通信の使用が増えている。だが、暗号化によって企業のセキュリティ対策が影響を受けている。
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米Wikipediaの創設者ジミー・ウェールズ氏によると、2016年までにWebトラフィックの約65%が暗号化されるという。
Webサイトにとっては暗号化が「唯一の選択肢」であり、暗号化しなくてもよいという「道徳的な理由は見当たらない」。そのため、検索エンジン最適化(SEO)はさらに難しくなると、英ロンドンで開催された「IP EXPO Europe 2015」で講演した。
「暗号化によって検索語が見えなくなるため、SEOは少々困難になる」と同氏は話す。だが、暗号化がもたらす企業へのマイナスの影響はこれだけではない。
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