「これしかないMacBookはかえって不便」──USB Type-Cの普及を阻むPCベンダーの勘違い本格普及の時期を大胆予測(1/3 ページ)

USB Type-Cは、20年近くの歴史があるUSB Type-Aの後継として登場した。USB Type-Cでは大幅に小型化しただけでなく、どちらの向きでも挿入可能になって使い勝手が改善した……、のだが。

2016年06月25日 07時00分 公開
[Charles P JefferiesTechTarget]

関連キーワード

2in1 | ビジネスPC | USBメモリ


USB Type-C(左)とUSB Type-A(右)

 USB Type-CがクライアントPCやタブレットで搭載するようになったのは2015年からだが、2016年の半ばになってもハイエンドなクライアントノートPCやタブレット以外では、ほとんど採用していない。そして、USB Type-C対応の周辺機器も、まだモデルがそろっていない。

 USB Type-Aと比べたUSB Type-Cのメリットで最も分かりやすいのがサイズだ。USB Type-Aと異なり、USB Type-Cはスマートフォンのエッジに収まる。モバイル分野でMicro USBが一般的になっている理由と同じだ。USB Type-Aでは、単純に大き過ぎる。いつの日かUSB Type-CがMicro USBに置き換わるかもしれない。

 さまざまな基礎テクノロジーがUSBを支えている。長い年月を経て、複数の規格が誕生してきた。それが「USB 2.0」「USB 3.0」「USB 3.1」などだ。最新のクライアントノートPCの大半には少なくとも1つのUSB 3.0を搭載している。その一方で、最近発表した「USB 3.1」はまだ普及していない。USB 3.1は転送速度が向上したが、実際の用途ではほとんどの場合USB 3.0でも十分過ぎるくらい高速だ。そのため、ほとんどのユーザーは、USB 3.1のメリットを体感できないでいる。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

       1|2|3 次のページへ

From Informa TechTarget

お知らせ
米国TechTarget Inc.とInforma Techデジタル事業が業務提携したことが発表されました。TechTargetジャパンは従来どおり、アイティメディア(株)が運営を継続します。これからも日本企業のIT選定に役立つ情報を提供してまいります。

ITmedia マーケティング新着記事

news066.jpg

Metaに潰されないために残された生き残りの道は?――2025年のSNS大予測(Snapchat編)
若年層に人気のSnapchatだが、大人にはあまり浸透していない。一方で、AR(拡張現実)開...

news150.jpg

「猛暑」「米騒動」「インバウンド」の影響は? 2024年に最も売り上げが伸びたものランキング
小売店の推定販売金額の伸びから、日用消費財の中で何が売れたのかを振り返るランキング...

news110.jpg

Netflixコラボが止まらない 「イカゲーム」シーズン2公開で人気爆上がり必至のアプリとは?
Duolingoは言語学習アプリとNetflixの大人気ドラマを結び付けたキャンペーンを展開。屋外...