Microsoftの研究者が、暗号化されたデータを復号せずに操作する方法を発見したという。一体、どのようなメリットがあるのだろうか。
Microsoftの研究者によると、クラウド上にある暗号化されたデータを、その暗号を解除せずに操作する簡単かつ安全な方法を見つけたという。
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同研究者は、「Secure Data Exchange」(SDE)というプロトコルを提唱している。同プロトコルは暗号に対するセキュアマルチパーティー計算手法の原理を基礎にしており、クラウド上の暗号化されたデータに対して第三者が行った計算の結果を共有できるという。
「どの当事者も、自身が既に把握していることと、関数の出力によって明らかになること以外、データについて知ることはない」とMicrosoftの研究グループが執筆した研究論文には記されている。
「クラウドに格納されたデータは何回でも繰り返し利用できる」
この飛躍的進歩により、科学研究費を抑えることができ、情報を扱いながらデータのプライバシーを保護できるとMicrosoft研究チームは話している。
SDEプロトコルによって、クラウドに格納されているデータのセキュリティに対する考え方も変わる。暗号を解除する必要がなくなれば、悪意ある攻撃者がデータの内容を知ることは難しくなる。
研究論文では、医薬、医療、機械学習の分野を対象に、このプロトコルで想定されるユースケースが幾つか示されている。そこで強調されているのは、このプロトコルがあれば匿名化された医療データを購入前に安全に試すことができる点だ。
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