クラウド型STaaS「ClearSky Data」が研究機関のIT部門にもたらすメリットPartners HealthCareの導入事例を紹介

Partners HealthCareは、セキュリティが確保され、医療規制に準拠した状態で、研究者がすぐに利用できるストレージとしてクラウド型STaaSを採用した。本稿はその選定理由について説明する。

2019年01月17日 05時00分 公開
[Mary K. PrattTechTarget]
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 Partners HealthCareは米国の非営利医療団体だ。同団体のエンタープライズ研究インフラとサービスグループ(ERIS)は重要なサービスを提供している。具体的には、研究者の作業に必要なデータファイルの保管、セキュリティ保護、ファイルアクセスの機能が含まれる。

 こうしたサービスを提供するため、ERISは最大50TBのストレージを備えた大規模なネットワークを立ち上げた。このネットワークでは、研究部門がネットワークドライブを統合できるだけでなく、アクセス許可システムに基づくファイルへのアクセス管理もできる。

 「一方で研究者は、データセキュリティの強化とアクセスの追跡に関するニーズの拡大に直面していた」と話すのは、ERISのディレクターを務めるブレント・リクター氏だ。米国の連邦規制や州法に加え、Partners Healthcareと連携する企業や機関から求められる標準や要件に応える必要がある。そのためにはアクセス管理、監査機能、セキュリティ層の増強が求められていた。

 こうした要望を受けたERISは、医療上のプライバシーやセキュリティに関する厳しい要件を適切に満たせるシステムの検討が必要になった。

 「監査統制、完全バックアップ、高可用性を備えたファイルストレージシステムの構築について考えた。このシステムはエンドポイントで使用できなければならない。その上で、ファイアウォール内のワークグループ全体が共有できる入れ子構造のアクセス許可が必要になる」(リクター氏)

クラウド型STaaSとは何か

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