「脱データセンター」で100%クラウド運用、そのために考えるべきこととは「理由」「量」「タイミング」が大事

クラウドコンピューティングの進化により、データセンターの撤廃を考える企業も出てきた。Gartnerのリサーチ部門バイスプレジデントが伝える、データセンターを撤廃し、クラウドに移行するとき有効なIT戦略とは。

2018年10月30日 05時00分 公開
[Mekhala RoyTechTarget]

 Netflixと同じことができるだろうか。2018年に開催された『Gartner Catalyst Conference』でこう問い掛けたのは、Gartnerでリサーチ部門のバイスプレジデントを務めるダグラス・トゥーム氏だ。同じこととは、ビジネスの運用にデータセンターを使わず、クラウドサービスを使うという決断だ。

 IT業務を100%クラウドで運用する企業はほとんどない。だが実際のところ多くのワークロードはクラウドに移行できると、トゥーム氏は参加者に語り掛けた。

 「今後IT業務はさまざまな運用環境に分散されることになる。そのため各運用環境でIT部門は管理と選択の自由を手放すことになる。自由と引き換えに重要度が低いIT業務への対処が不要になるメリットがある」(トゥーム氏)

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