「ネットワークセキュリティ」「アプリケーションセキュリティ」の違いと共通点保護対象や企業における役割

「ネットワークセキュリティ」と「アプリケーションセキュリティ」は、それぞれどのような特徴があるのか。両者の違いを明確にし、自社のセキュリティ計画に必要な対策を理解しよう。

2020年02月14日 05時00分 公開
[Kevin BeaverTechTarget]

 「ネットワークセキュリティ」と「アプリケーションセキュリティ」の2つの間には明確な違いがある。同時に、両者には共通点もある。

 ネットワークセキュリティは、ネットワーク層のシステムと情報資産を保護する。その対象となるのは、ルーター、スイッチ、サーバ、ワークステーションなどだ。これらのコンポーネントを保護するネットワークセキュリティ製品として「ファイアウォール」「侵入防止システム」(IPS)、「データ損失防止」(DLP)といった製品が存在する。

 他にも「パッチ管理」「脆弱(ぜいじゃく)性スキャン」「セキュアWebゲートウェイ」(URLフィルタリングやプロキシサーバといった機能を備えた統合的なWebセキュリティ製品)などのネットワークセキュリティ製品がある。これらの製品は、ネットワーク層に潜むセキュリティホールの発見や防御に有効だ。

 アプリケーションセキュリティはアプリケーションのソースコードやアプリケーションが扱うデータなど、アプリケーションに関する情報資産を保護する。アプリケーションの例にはWebサイト、データベース管理システム(DBMS)、モバイルアプリケーション、クライアント/サーバ型(アプリケーション本体をサーバで稼働させ、クライアントがネットワーク経由でアプリケーションにアクセスする方式)のアプリケーションなどがある。アプリケーションセキュリティ製品には「Webアプリケーションファイアウォール」(WAF)や「プログラム解析」「CASB」(Cloud Access Security Broker)などの製品がある。

ネットワークセキュリティとアプリケーションセキュリティは何が似ているのか

ITmedia マーケティング新着記事

news047.jpg

SASのCMOが語る マーケティング部門が社内の生成AI活用のけん引役に適している理由
データとアナリティクスの世界で半世紀近くにわたり知見を培ってきたSAS。同社のCMOに、...

news159.jpg

SALES ROBOTICSが「カスタマーサクセス支援サービス」を提供
SALES ROBOTICSは、カスタマーサクセスを実現する新サービスの提供を開始した。

news139.jpg

「Fortnite」を活用  朝日広告社がメタバース空間制作サービスとマーケティング支援を開始
朝日広告社は、人気ゲーム「Fortnite」に新たなゲームメタバース空間を公開した。また、...