「ネットワークセキュリティ」と「アプリケーションセキュリティ」は、それぞれどのような特徴があるのか。両者の違いを明確にし、自社のセキュリティ計画に必要な対策を理解しよう。
「ネットワークセキュリティ」と「アプリケーションセキュリティ」の2つの間には明確な違いがある。同時に、両者には共通点もある。
ネットワークセキュリティは、ネットワーク層のシステムと情報資産を保護する。その対象となるのは、ルーター、スイッチ、サーバ、ワークステーションなどだ。これらのコンポーネントを保護するネットワークセキュリティ製品として「ファイアウォール」「侵入防止システム」(IPS)、「データ損失防止」(DLP)といった製品が存在する。
他にも「パッチ管理」「脆弱(ぜいじゃく)性スキャン」「セキュアWebゲートウェイ」(URLフィルタリングやプロキシサーバといった機能を備えた統合的なWebセキュリティ製品)などのネットワークセキュリティ製品がある。これらの製品は、ネットワーク層に潜むセキュリティホールの発見や防御に有効だ。
アプリケーションセキュリティはアプリケーションのソースコードやアプリケーションが扱うデータなど、アプリケーションに関する情報資産を保護する。アプリケーションの例にはWebサイト、データベース管理システム(DBMS)、モバイルアプリケーション、クライアント/サーバ型(アプリケーション本体をサーバで稼働させ、クライアントがネットワーク経由でアプリケーションにアクセスする方式)のアプリケーションなどがある。アプリケーションセキュリティ製品には「Webアプリケーションファイアウォール」(WAF)や「プログラム解析」「CASB」(Cloud Access Security Broker)などの製品がある。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
お知らせ
米国TechTarget Inc.とInforma Techデジタル事業が業務提携したことが発表されました。TechTargetジャパンは従来どおり、アイティメディア(株)が運営を継続します。これからも日本企業のIT選定に役立つ情報を提供してまいります。
トラフィック1300%増、生成AIがEコマースを変える
アドビは、2024年のホリデーシーズンのオンラインショッピングデータを公開した。
「ドメインリスト貸し」は何がマズい? サイトの評判の不正使用について解説
「サイトの評判の不正使用」について理解し、正しい対策が取れるにしましょう。
代理店にもAIにも「丸投げ」はダメ 成果報酬型マーケティングを成功させるポイントは?
「成果報酬型マーケティング」を実現する上でインターネット広告業界が直面する課題とは...