JUDE/Professionalで設計したファイルをWeb上で共有できる情報共有ツール「JUDE/Share」を発表。設計支援からコミュニケーション支援という次のステップに移り、さらなる進化を目指すという。
チェンジビジョンは9月4日、システム設計支援ツール「JUDE/Professional」で設計したドキュメントをWeb上で共有できる情報共有アプリケーション「JUDE/Share」を発表した。これまでのJUDEはUMLダイアグラムのサポートやマインドマップ作成、ER図やDFD(Data Flow Diagram)への対応など、ソフトウェア設計の「見える化」を中心にシステム設計業務の支援を目的としていた。今回発表されたJUDE/Shareは、設計業務の次の段階であるチームでのコミュニケーションを支援する製品だ。
設計時に行うレビューや解説では、ホワイトボードや紙を使って内容を確認することが多い。しかし、分散開発やオフショア開発などの場合、全員を同じ場所に集めてのレビューは困難となる。そこでJUDE/Shareでは、遠隔地とのやりとりやレビューを容易にするため、ホワイトボードを使うのと同じ感覚で、Webブラウザから設計ドキュメントを共有できるようにした。
JUDE/Professionalで作成したUML(Unified Modeling Language)図やER図、フローチャート、マインドマップなどをJUDE/Share 内に登録すると、Webブラウザからコメントを付与したり、さらに返信コメントを付けたりすることが可能となる。
JUDE/Shareの各コンテンツにURLを割り振る機能も有しており、割り振られたURL(パーマリンク)をブラウザのURLに指定するだけで対応コンテンツをダイレクトに表示する。チャットやメールなどでパーマリンクを送信すれば、受信者はそのリンクをクリックするだけで該当する図やコメントを確認可能だ。
またセキュリティ面では、プロジェクトごとでユーザーにドキュメントへのアクセス制限を設けることができる。
ただし、設計図がアップロードされたりコメントを付けたりしても、それを知らせる機能やリアルタイムに画面に変更が反映される機能は未実装。Webブラウザで手動更新すれば、JUDE/Share内での変更がWeb上に反映され、最新情報が確認できるようになっている。チェンジビジョンでは今後、リアルタイム画面更新やフリーハンドで画面上に書き込み可能といった機能追加を目指していくという。
ライセンスは、登録可能な図面数が2つのみの「JUDE/Share Free Edition」が無償、図面を30まで登録できる「JUDE/Share Entry Edition」が20万円。β版を9月10日より配布開始し、製品版の発売は10月27日を予定している。
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