2011年04月12日 09時00分 UPDATE
特集/連載

タブレットは「クールなオモチャ」「ビジネスタブレット」に冷淡なモバイルUC専門家

一部で盛り上がっているタブレット市場。ベンダー各社はユニファイドコミュニケーション(UC)用途での売り込みに力を入れているが、UCの専門家はタブレットに関心を示そうとしない。

[Jessica Scarpati,TechTarget]

 ユニファイドコミュニケーション(UC)ベンダーおよびモバイルベンダー各社は、企業でのコミュニケーションとコラボレーション用の最新鋭ビジネスタブレットを宣伝しているが、UCマネジャーたちはそのメッセージに対してまだ慎重な構えを示している。先ごろフロリダ州オーランドで開かれた「Enterprise Connect」カンファレンスに参加したITプロフェッショナルたちはタブレットに熱い視線を送り、それらをサポートする意欲を見せていたが、モバイルUCでの利用を念頭に置いていたわけではなかったようだ。

 同カンファレンスに参加した多くのUC専門家たちによると、自社のビジネスタブレット戦略では、基本的なサービス(電子メール、予定表、VPN)や、標準的なビジネスアプリケーションをモバイル向けに最適化したバージョンにフォーカスを絞るつもりだとしている。タブレットのモバイルUC機能については、あまり期待していないようだ。

 米ESL Federal Credit Unionでネットワークサービスマネジャーを務めるレイ・カフォーリー氏は「タブレットをモバイルUC用に使うことは考えていない」と話す。「タブレットにはふさわしい場所がある。例えば会議室だ。私は会議ではずっとタブレットを使っているが、基本的にはプロダクティビティツールとしての性格が強い」

 カフォーリー氏は、同カンファレンスに米Motorolaの「XOOM」を持参したが、同タブレットではIM(インスタントメッセージング)やコラボレーションツールは利用しなかった。主として電子メールや、セッションで聞いた耳慣れない用語を調べたりするのに使ったという。

 同氏の考え方は、カンファレンスでベンダー各社が訴えたメッセージと大きく開きがあるようだ。米Cisco Systemsと米Avayaは、それぞれの新しいビジネスタブレット――「Cisco Cius」と「Avaya Desktop Video Device」――上でネイティブに動作する統合型UC・コラボレーション技術のスイートを発表した。Avayaのタブレットでは「Flare Experience」というソフトウェアが動作する。

 最も人気の高いタブレットのメーカーである米Appleの場合は、UCプロフェッショナルに訴求する意思さえなさそうだ。同社は3月初め、企業ユーザーの間でも人気が高いiPadの第2世代「iPad 2」を発表し、価格、CPU、キャリアの選択肢をアピールした。モバイルビデオ会議用のフロントカメラはVGA対応(640X480ピクセル)だ。これに対し、CiscoとAvayaのタブレットは高解像度のHDビデオ(720p)に対応したフロントカメラを搭載している。

仕事の武器か、それとも“クールなおもちゃ”か

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