2011年07月22日 09時00分 UPDATE
特集/連載

BIツール最前線:プランニングツール編クラウドサービスが登場し始めたプランニングツールの最新動向

プランニングツールに求められるWhat-if分析機能を解説するとともに、代表製品を紹介。プランニングツールは予算編成、予算執行管理などの業務アプリケーション機能を併せ持つため、SaaSも登場している。

[平井明夫,アイエイエフコンサルティング]

プランニングツールに求められる機能

 ビジネスインテリジェンス(BI)ツールの中で、意思決定プロセスにおいて「計画の根拠を得るため」に利用されるのが、プランニングツールだ。「意思決定の前提となる計画を作成する」というプロセスは、ほとんどの企業で予算編成という業務プロセスの中で実施される。この予算編成に当たって、実績データの分析、作成した個々のデータの積み上げ、複数パターン間での比較、要素項目の値を変えて全体の変化を見るシミュレーションなどを行い、計画の根拠を得ることがプランニングツールの目的となる(参考:読めば分かる! BI(ビジネスインテリジェンス)ツールの種類と必要な機能)。

 計画の根拠を得ることを目的としたデータ分析には、シミュレーションが用いられる。代表的なシミュレーション手法に、「What-if分析」がある。What-if分析は、特にプランニングツールと呼ばれる製品を利用しなくても、Microsoft Excel(以下、Excel)で簡単に実行することができる。

 What-if分析とは、条件が変わったときに(if)、結果がどうなるか(What)を分析する手法で、企業において最もよく行われるシミュレーション分析といえる。複数の条件を用意し、どの条件の場合に結果が良いのか、最適解を考える手法だ。条件を自ら決定できるもの(例えば販売価格や生産数など)であれば、最も良い結果になる条件を選択するという利用の仕方になり、条件を自ら決定できないもの(例えば需要や為替など)であれば、考えられるパターンを想定し、リスクに備えて事前準備しておくといった利用になる。

 例を挙げると、トップダウン予算を作成する際に為替や需要の予測から全体の利益や売り上げがどうなるかをシミュレーションするとか、ボトムアップ予算の調整時に任意の部門の数値を変更すると全体の利益や売り上げがどう変わるかをシミュレーションするというのがWhat-if分析に当たる。

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