Hadoopの主要ディストリビューションを「デプロイモデル」「エンタープライズクラスの機能」「セキュリティとデータ保護機能」「サポートサービス」という4つの角度から比較する。
Hadoopエコシステムを構成するのは、オープンソースソフトウェア(OSS)コンポーネントだ。だが、ベンダーからサブスクリプションを購入して、商用Hadoopプラットフォームを使用するメリットも極めて大きい。例えば、技術サポートやトレーニングを受けられる。OSSコミュニティーからは入手できない企業向けの機能にもアクセスすることができる。Hadoopの商用ディストリビューションのエンタープライズエディションが提供するコアコンポーネントは、いずれもHadoopエコシステムスタックと変わらない。従って、主な差別化要因はOSS以外の機能になる。
このところ市場の変化によって、Hadoopベンダーの数は減っている。例えば、2016年5月、Pivotal SoftwareはHadoopの自社ディストリビューション販売から撤退し、Hortonworksのディストリビューションの再販を開始すると発表した。それでもHadoopディストリビューションを選ぶとなれば、独立系のHadoop専門ベンダー、クラウドプロバイダー、大手ITベンダーなど、さまざまなグループを検討しなければならない。
本稿では、どのHadoopベンダーが自社に適しているかを判断できるよう、主な特徴に基づいてHadoopの主要ディストリビューションを分類した。具体的に分類の基準にしたのは「デプロイモデル」「エンタープライズクラスの機能」「セキュリティとデータ保護機能」「サポートサービス」の4つだ。
Hadoopビッグデータ管理エコシステムは、スケーラブルなデータストレージとハイパフォーマンスの分散コンピューティングをサポートするよう実装されているが、実際のパフォーマンスは、ソフトウェアの実装など幾つかの要因に左右される。だが、パフォーマンスの問題は、導入予定のアプリケーション自体に起因することが多い。そのため、Hadoopディストリビューションがどのようにユーザー企業のビジネスニーズに対応するかについても確認する。
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