コヴェントリー大学がiPadを捨ててWindows 8タブレットを導入した理由Windows 8タブレット導入事例

コヴェントリー大学のITサービスのローカルデリバリ責任者が、他の端末ではなくWindows 8タブレットを選んだ理由を説明する。

2013年12月05日 08時00分 公開
[Cliff Saran,Computer Weekly]
Computer Weekly

 コヴェントリー大学は、場所に縛られないワークスタイルとデスクトップITの簡素化を目的として、職員用にHP製のWindows 8タブレットを導入することにした。同大学は、50台のHP ElitePad 900 Windows 8 Pro搭載タブレットを看護およびヘルスケア学部の教職員に支給し、パイロット運用を実施している。

Computer Weekly日本語版 2013年12月4日号無料ダウンロード

本記事は、プレミアムコンテンツ「Computer Weekly日本語版 2013年12月4日号」(PDF)掲載記事の抄訳版です。本記事の全文は、同プレミアムコンテンツで読むことができます。

なお、同コンテンツのEPUB版およびKindle(MOBI)版も提供しています。


 「これまで使っていたデスクトップ端末は撤去せず、タブレットに慣れたらオフィスにElitePad用のドッキングステーションとモニターを用意するか、既存のデスクトップを維持するかをユーザーに選んでもらう」と、同大学のITサービスのローカルデリバリを指揮するネイル・ショートハウス氏は説明する。

 ElitePadなら使い慣れたアプリケーションを実行でき、ローカルネットワークドライブにアクセスできる。「オフィスでも講堂でも同じソフトウェアを使用できる」とショートハウス氏は語る。

 ElitePadはユーザーに好評のようだ。「軽いし、バッテリーは1日の仕事をこなせるほど持つ」というが、日中の業務だけでなく通勤時にもElitePadを使う場合は、HPのバッテリー内蔵拡張ジャケットを使うことをユーザーに勧めている。ElitePadのソリッドステートドライブ(SSD)は60Gバイトで、デスクトップPCに比べると少ない。そのため、ドライブスペースは適切に管理する必要があることをショートハウス氏も認め、次のような対策を講じていると話す。

 「1ユーザーにつき5Gバイトのストレージを共有ドライブに用意している。また、ユーザーはMicrosoft SkyDriveやリモートデスクトップを使ってドキュメントにアクセスすることもできる」

OSの種類は少ない方が理想だが……

 コヴェントリー大学は、Windows 8搭載端末の導入期間中も、Windows 7を運用し続けることにした。「通常、OSを移行するときは一斉に切り替える。しかし今回は、タブレットには一律にWindows 8とOffice 2013を採用し、デスクトップ端末ではWindows 7とOffice 2010を使用する」

 2つのデスクトップOSを運用する場合、OS環境ごとにソフトウェアイメージを管理する必要があるため、サポートの問題が生じる可能性がある。「大々的な展開に比べて、小規模でユーザーを教育する必要があり、環境の準備にはやや苦労している」

 ElitePadを使う上で最大の難関は、Windows 8への移行だったとショートハウス氏は話す。「デスクトップモードで新しいアプリケーションを開くには、Windows 8モードに切り替えなければならず、面食らった」

 2013年10月に提供が開始されたWindows 8.1では、アプリケーションの起動が改善され、Windows 8のユーザーインタフェースを切り替える必要はなくなった。「Windows 8.1に移行する予定だ。まず端末にインストールし、全てのユーザーをアップデートする。多くのユーザーがWindows 7のスタートボタンを懐かしんでいる」とショートハウス氏は語る。

ハイブリッド端末でデスクトップPCを置き換え

続きはComputer Weekly日本語版 2013年12月4日号にて

本記事は抄訳版です。全文は、以下でダウンロード(無料)できます。


ITmedia マーケティング新着記事

news038.jpg

生活者の生成AI利用動向 10代後半はすでに5割近くが経験――リクルート調査
テキスト型生成AIサービスの利用経験者の割合は若い年代ほど高く、特に10代後半はすでに5...

news108.jpg

今度の「TikTok禁止」はこれまでとどう違う?
米国ではまたしてもTikTok禁止措置が議論されている。これまでは結局実現に至らなかった...