ゴルフの聖地を守るためHDDを捨ててオールフラッシュを導入した“なるほど”な理由SSDがあの名門コースを支えている(1/2 ページ)

全米ゴルフコース管理者協会が、基幹システムをオールフラッシュアレイに移行した。IT部門の責任者は、冷静に試算した上で「HDDに投資する意味はない」と断言している。

2016年08月08日 12時00分 公開
[Carol SliwaTechTarget]
GCSAAはゴルフ場のメンテナンスを行う管理者の協会だ。Webサイトには多数の動画コンテンツを用意している

 全米ゴルフコース管理者協会(Golf Course Superintendents Association of America:以下、GCSAA)は、同団体でIT部門のディレクターを務めるランバート・トメルダン氏が実権を握っている限り、運用データに関して回転式ディスク(HDD)ベースのストレージに戻ることは二度とない。

 GCSAAでは、VMwareの「VMware Horizon」仮想デスクトップインフラ(VDI)と他のアプリケーションを2014年から2年間にわたって「EMC XtremIO」でホストしている。その結果、EMC XtremIOの処理能力と効率は、コストが高くなってもオールフラッシュアレイの利点が勝るとトメルダン氏は確信している。

 それに加え、フラッシュの価格が下がっていることもあり、GCSAAでは、フラッシュと同等の処理能力を実現するのに必要な量のHDDストレージに投資するのではなくフラッシュへの投資が実際のところ節約効果は高いというのがトメルダン氏の見解だ。

「フラッシュ化を進めることに夢中になっている。もうHDDは購入しないだろう」(トメルダン氏)

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