「RPA」丸分かり 比較、事例、解説記事を紹介

ユーザー企業のIT担当者を対象に、IT製品/サービスの導入・購買に役立つ情報を提供する無料の会員制メディア「TechTargetジャパン」。このコンテンツでは、RPAに関する事例、比較、解説の記事を紹介します。製品/サービス選定の参考にご覧ください(リンク先のページはPR記事を含みます)。

RPAによって自動化したプロセスをさらにスマート化する方法

 ロボティックプロセスオートメーション(RPA)をソフトウェアおよびデータ管理スタックにどう取り入れるかが、2019年のトレンドの一つだった。(続きはページの末尾にあります)

RPA関連の比較

「AI」活用は何がうれしく、何が厄介なのか? 「RPA」との比較で考える

「RPA」製品によってビジネスプロセスの大部分を自動化すると、どこかで必ず「意思決定の自動化」という難所にぶつかる。「AI」システムはこの壁を突破する鍵になる。ただしその効果を引き出すのは容易ではない。

(2021/5/14)

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RPA関連の事例

本番稼働に進むAI活用は何が違う? “PoC止まり”を食い止めた企業は何をした?

生成AIの活用を、PoCには成功しても本番環境での活用に至っていない企業がある。本番運用までの壁を乗り越えた企業は何をしたのか。

(2026/2/3)

「脱Excel」はなぜ現場に潰されるのか 反発を封じる“3つの論理”

「Excel」は現場にとって魔法のつえだが、情シスにとっては管理不能な「時限爆弾」だ。現場の猛反発を抑え、安全に「脱Excel」を進めるためのロードマップを提示する。

(2026/1/6)

「シャドーAI」は禁止しない? AI先進企業が“非公式利用”を公認した理由

AIツールを導入したものの、成果が見えずリスクばかりが増えるといった状況はどうすればなくせるのか。先進企業の全社的なAIツール活用事例と、ROIを生み出すための具体的な導入手順を紹介する。

(2025/11/26)

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RPA関連の製品解説

P RAI活用の「壁」を越える〜成功に導くデータマネジメントの核心〜

AI導入を急ぐ中「データはあるが使えない」状況に直面する企業が多い。AI Readyな状態へ導くには何が必要か。日立のデータとAI、それぞれのスペシャリストが課題解決の鍵となるデータマネジメントの本質と支援を語る。

(2026/2/2)

P RRPAによる業務効率化を新ステージへ導くには? 生成AIで可能性を広げるヒント

RPAによる自動化はさまざまな企業で成果を出してきたが、人手不足やコスト高騰は依然として重い課題だ。近年大きな注目を集めている生成AIは、単なる業務効率化を超えた解決策になり得るのか。RPAとAIの統合によって、何が実現するのか。

(2025/8/29)

P R運用・管理はお任せ 生成AIを安全に活用できるRPAプラットフォーム

RPAは有力な業務自動化ツールだが、導入や管理、運用のハードルが高く、費用対効果を感じられないという声も上がっている。解決手段の一つに、高機能な「RPAプラットフォーム」の管理・運用を包括的に提供するサービスがある。

(2024/5/16)

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RPA関連の技術解説

企業を悩ませるAIの二面性 “便利だけど怖い”ツールはどう管理すべき?

AIツールは業務効率化や顧客サービスで大きな利益を生む一方、新たなサイバー脅威やリスクももたらす。企業はこの「AIの二面性」をどう管理すべきか。今問われるガバナンス体制とは。

(2025/11/17)

Googleが語る企業のAI導入現場 ROI重視の本格活用を成功させる鍵は?

企業のAI技術導入は実験フェーズを終え、投資対効果(ROI)を追求する段階に入った。だが選択を誤ると費用ばかりがかさむ結果になりかねない。AI技術の恩恵を最大化する鍵を、Google幹部が語る。

(2025/8/12)

業務プロセス改善に“とりあえずAI技術”は危険 そのリスクと課題とは

ビジネスプロセスマネジメント(BPM)と人工知能(AI)技術の組み合わせによって得られる価値は幾つもある。しかし運用に際しては注意が必要だ。リスクを正しく理解し、メリットを最大化するヒントを探る。

(2024/4/10)

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RPA関連の運用&Tips

「設定ミス」が致命傷に 部下の“手動運用”を終わらせる自動化の鉄則

人手不足を補うための自動化はもう古い。今、情シスが向き合うべきは、設定ミスという“人災”が招くセキュリティ崩壊だ。企業をリスクから守り抜く自動化のメリットを説く。

(2026/1/25)

“人手不足”では済まされない──IT運用部門崩壊の兆候と今すぐ始めるべき対策

Windows 11移行やクラウド活用の拡大が進む中、IT部門では属人化や人材不足に起因する“運用崩壊”のリスクが高まっている。2026年、現場が抱える課題と持続可能な運用への現実的な戦略とは。

(2026/1/19)

なぜITプロジェクトは燃えるのか? 66%が直面する失敗の“本当の原因”

スケジュール遅延や品質トラブルなど、ITプロジェクトに失敗は付き物だ。調査によると、その原因はエンジニアの技術不足ではなく、開発フェーズ以前に潜む根深い構造的問題にある。炎上を防ぐための条件とは。

(2025/12/4)

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RPA関連の用語解説

経営層が「ITガバナンス」にそっぽを向く瞬間 情シスが陥る6つの落とし穴

ITガバナンスの導入は「一度やれば終わり」のプロジェクトではない。戦略を形骸化させ、経営層の支援を失う「6つの落とし穴」と、自社の目的に合ったフレームワーク選定のヒントを解説する。

(2026/1/26)

「RPA」があれば楽になる新人受け入れ作業5選

新人スタッフの受け入れ時、人事部門にはさまざまな手作業のプロセスが発生する。中にはRPAで自動化できる工程もある。RPAが活用する5つの利用シーンを紹介する。

(2022/2/10)

「RPA」が社員や顧客のモチベーションを高める“これだけの理由”

RPAによる業務の自動化は、結果として従業員と顧客の両方に良い心理効果を与える可能性がある。それはどういうことなのか。RPAがもたらすメリットを整理する。

(2021/4/27)

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RPAとは

 RPAはインテリジェンスを意味する小文字の「i」と組み合わされることもあり、主にユーザーの動作、さらにはコンピュータの動作の記録と構築、実行、モニターにフォーカスしている。

 Avanadeの新興技術、製品、エンジニアリング責任者クリス・ロイドジョーンズ氏によると、RPAのフォーカスはITの最適化からビジネス機能の効率化へと切り替わっている。Avanadeから見ると、ビジネス機能は多くの組織で似通っている。会計や人事といった分野はRPAによる効率化が期待できる。

 RPAはアプリケーションやデータベース操作に存在するワークフローを通過しながら、観察可能な動作の分類、記録、さらにはモニターを行う。続いてそうした動作を予測可能な方法で自動化する。

 この予測可能なプログラミングの要素があるために複雑なスクリプトを必要とせず、APIを使わなくてもワークフローを連携させることができる。よって、RPAはAPIを使うことなくITシステムを統合するノーコード/ローコードの手段と見なすことが可能だ。

 RPAの効率性は、人とのやりとりができる会話botやマシン対マシンのインタフェース、データベース対データベースのインタフェースの形で表れている。

ビジネスプロセスの自動化

 Blue Prismの最高顧客責任者、ジョン・テアーコーフ氏は、ビジネスプロセスオートメーションの主な目標を、大規模な価値を長期的にもたらすための手段と位置付ける。自動化を戦略的な目標に関連した明確な展望で下支えして、ビジネスユーザーがそれを促進し、IT部門がサポートし、他の主要ステークホルダーが支持しなければならない。

 その後、念入りに計画を立て、モデルを作成し、設計し、再利用のため中央にプールすることをテアーコーフ氏は勧めている。

 「自動化の前にプロセスの効率性を高めるか、設計段階で再設計するのが最善だ。そうすれば全社を横断するもっと革新的でインパクトのあるRPAの用途について、プロセスと組織的な構造を再創造できる」とテアーコーフ氏は言う。

 同氏によるとこのアプローチは、インサイトによって初期の取り組みをよりインテリジェントかつ戦略的に拡張することによって自動化し、質を高めたプロセスオートメーションをもっと早く、もっと簡単に長期にわたって構築・運用することによって自動化の向上を図ることにつながる。

 英仏海峡トンネルやテムズ川の堤防を手掛けたスマートインフラソリューション企業のCostain Groupは、ABBYYとUiPathの技術を組み合わせて調達から決済までの業務を転換させた。会計チームをスキルアップさせることで、請求書から必要なデータを取得し、特定して抽出するプロセスを自動化できた。同システムはRPAを使って請求書をERPに登録する。

 ABBYYの主張によると、このシステムのおかげでCostainは仕入れ送り状の処理に必要な人的介入の量を80%削減できた。

健全な投資

 RPAは手早く導入して本番環境に展開することができるが、それでも効率的な構築、開発、導入にはコストがかかる。

 NICE Systemsの製品ディレクター、アイテイ・ライナー氏が指摘する通り、もしも組織が自動化すべき適切なプロセスの選定に失敗すれば、具体的な投資利益率(ROI)目標の達成に関する限り、そのプロジェクトは失敗して想定通りの成果が出せない公算が高い。

 ライナー氏が例に挙げた大手エネルギー会社の場合、通貨為替レートに沿った会計モデルの刷新のために、非常に複雑な形でRPAを利用した。

 ライナー氏によると、この複雑なシナリオを自動化することには成功したが、ROIは達成できなかった。その原因は、これが1人の担当者によって月に1回のみ、短時間で行われていた作業だったことによる。プロセスを自動化することはできたが、これが1カ月にたった1日のマンパワーしか必要としない仕事だったことから、自動化する価値はほとんどなかった。

ビジネストランスフォーメーション

 自動化が可能なだけでなくビジネスにとって価値のあるプロセスを見極めることに加えて、RPAは仕事の機能と仕事の役割がどう表現されるかについても再考が求められる。

 Enateのキット・コックスCEOは言う。「IT部門を越えて、プロセスについての考え方を変える必要がある。人の能力と技術のリソースプールを横断する中核的なスキルに沿って作業が割り当てられる中で、『仕事』という概念そのものにも変化が求められる」

 Computer Weeklyが話を聞いた専門家は、組織のデジタルトランスフォーメーション戦略を支援するツールとしてRPAを位置付けていた。botを利用すれば自動的にデジタルトランスフォーメーションが実現できるわけではない。だが少なくとも顧客を相手にする観点からは、まとまりのある一貫した組織に見せることができる。

 「APIによる接続が限られる、あるいは存在しないレガシープラットフォームが幅を利かせる中で、エンタープライズアプリケーションインテグレーション(EAI)の要素としてのRPAの重要性が増している」。Appianの主席ソリューションアーキテクト、サスヤ・スリニバサン氏はそう話す。

 レガシープラットフォームを接続するためにRPAを利用できる一例として、ユーザーが医療機関に関する詳細をチェックして医療免許などの情報を入手できる医療記録確認サイトが挙げられる。

 「インテグレーションを簡単に成功させることのできるシステム対システムのAPIは存在しない」とスリニバサン氏は言う。「botに人の動作をまねさせて情報を抽出する用例として、これは理想的だ」

 Digital Workforceのトレーニング責任者、ニコ・レフトネン氏によると、RPAは古いレガシーITシステムに入れ替わるのではなく、人間の従業員のように動作して、2つの切り離されたITシステムのコミュニケーションを橋渡しできる。「ソフトウェアbotはわずか数日で単純なプロセスを学習できる。従って、組織はすぐにインテグレーションの恩恵を受けることができる」

 ただしRPAは、コストがかさむインテグレーションを避けるための必然的な選択肢と見なすことはできない。レフトネン氏の経験では、微妙で複雑なシステムの統合には限界があり、APIの方が適していることもある。

デジタルトランスフォーメーションの足掛かり

 RPAはデジタルトランスフォーメーションと並行して語られることがある。RPAは、シームレスに連携していないアプリケーションのために人があるシステムから別のシステムへと情報を入力し直さなければならない状況を避ける方法を提供する。

 Avanadeのロイドジョーンズ氏が指摘する通り、botは一般的に従来人間が行っていた作業の一部を置き換える。時にはアプリケーションが必要とする入力をbotで行うことにより、その作業が自動化されることがある。厳密に言うと、これは必ずしも根本的なビジネスプロセスのデジタルトランスフォーメーションを意味しない。

 ロイドジョーンズ氏によると、RPAがデジタル化に即した場面では、RPAが人間の時間を解放して、価値を高める仕事に専念できるようにするためのエンジンとなる。ITの観点からは、RPAを使うことでそのビジネスプロセスが現在どう使われているかを反映した形で記述できるようになる。これは、後日更新できることを意味する。「これでモダナイズに専念できる。まずbotを使ってプロセスを自動化することから始め、それからAPIを使ってbotを呼び出す」

 RPAが接続していたレガシーコードは、いずれモダンなアプリケーションとして書き直すことができる。このアプローチの素晴らしい点は、botを呼び出すために使われるAPIは変わらないという点だ。そのアプリケーションがモダナイズされれば、IT部門はレガシーアプリケーションのもっと長期的なモダナイズに取り組みながら、RPAを通じてすぐにもビジネスに価値をもたらすことができる。

 RPAは固定されたレベルのロジックしか持つことができない。組織はディープなインテグレーションに踏み込むことなく、RPAを使ってビジネスプロセスを連携させることにより、どの程度のビジネスプロセスが自動化できるかを検討しなければならない。ロイドジョーンズ氏が言う通り、それはデジタルトランスフォーメーションに向けた道のりにおける足掛かりとして役に立つ。