「RPA」の主要製品は? 一押しポイントを整理

ユーザー企業のIT担当者を対象に、IT製品/サービスの導入・購買に役立つ情報を提供する無料の会員制メディア「TechTargetジャパン」。このコンテンツでは、製品解説に関する製品解説の記事を紹介します。製品/サービス選定の参考にご覧ください(リンク先のページはPR記事を含みます)。

RPAによって自動化したプロセスをさらにスマート化する方法

 ロボティックプロセスオートメーション(RPA)をソフトウェアおよびデータ管理スタックにどう取り入れるかが、2019年のトレンドの一つだった。(続きはページの末尾にあります)

RPA関連の製品解説

ITmedia × パーソルプロセス&テクノロジー

P RRPA連携でまだまだ引き出せる「kintone」の導入効果、他社が成功した手法は?

ノーコード開発ツール「kintone」の利用企業が増えているが、その効果をさらに引き出すために導入したいのがRPAだ。ただ、片方のツールで変更が生じるとロボットが正常に稼働しないケースもある。他社はどう解決しているのか。

(2023/4/28)

P RRPAの尽きない悩み、「スキル不足」や「複数システムをまたぐ自動化」の解決策

RPAが普及期に入った一方、中小企業はスキル不足が原因で導入に踏み切れず、導入済みの大企業は複数システムをまたぐ自動化が思い通りに進まないなど、導入規模や推進フェーズによって異なる課題に悩んでいる。これらを解決するには?

(2023/2/28)

P Rなぜニチレイロジは32万時間の効率化を果たせたのか RPA戦略の裏側を聞いた

2017年にRPAを導入したニチレイロジグループは、2022年6月時点でRPAによって効率化できた時間が累計約32万時間に達した。この成果を出せた秘訣は導入期の取り組みにあるという。

(2022/6/28)

P R600社のRPA導入を支援してきた企業が語る、導入から定着までの正攻法

社内でRPAをスケールさせられないという声が各所から聞かれる。その原因と解決策を専門家に聞いた。RPAを“賢く”活用するためのすべを探る。

(2021/12/24)
ITmedia × ハンモック

P RAI OCRと人の力を組み合わせて「コア業務への集中」を果たした2社の事例

人材不足の昨今、多くの現場作業者は業務とデータ入力業務に疲弊している。データ入力をITで効率化してコア業務への集中を支援する「AI OCR」と「クラウドワーカー」を組み合わせた今までにないサービスとは。

(2022/5/18)

P Rいまだに残る紙の入力業務 現場が疲弊してしまう前に打つべき「次の一手」とは

コロナ禍でペーパーレス化が進んだとはいえ、紙書類が必要な業務は根強く残る。そんな中、AI OCRと人の目視確認を組み合わせたデータ入力を代行するサービスがリリースされた。手入力が当たり前の入力業務を根本から覆すその仕組みとは。

(2022/5/12)
ITmedia × 日立製作所

P R「運用のコード化」とは何か? IaCとの違いや導入に向けた3つのポイントを解説

IT予算や人員の大半が既存システムの運用・保守業務に割かれている原因に、業務システムの個別最適化と運用のサイロ化がある。これらを解消する「運用のコード化」(Operations as Code)とは何か、メリットや導入の要点を解説する。

(2022/1/24)

P R運用業務のサイロ化、属人化を解消するための3つのポイント

ヘルプデスク業務の共通化は進んだが、システムごとに運用作業や管理方法が異なる「サイロ化の問題」によって、運用・保守業務は非効率なままだ。各システムの運用・保守業務を効率良く統合して全体最適化を進める方法がある。

(2022/1/24)

P R「AI」でアラート処理の効率向上と属人化解消を実現した大塚商会 その効果は?

日本全国の企業にサーバーとその監視サービスを提供する株式会社大塚商会は、それらのサーバーから届くアラート処理にかかる手間の削減に苦心していた。解決策として目を付けたのがAI技術だ。導入の背景や効果を担当者に聞いた。

(2020/10/20)
ITmedia × クレオ

P R4社の事例で学ぶ、問い合わせ対応を効率化させるツールの使い方

膨大な数の問い合わせ内容を可視化、管理することで、対応業務を大幅に効率化できるツールがある。あらゆる業種や職種で活用できるというが、一体どのようなツールなのか。4つの導入事例とともに紹介する。

(2021/11/11)

P R脱Excelで問い合わせ対応の無駄な苦労を削減、社内向けITサービス管理の改善術

ばらばらに届く社内ユーザーからの問い合わせをExcelで管理し、特定の誰かや属人性の高いツールに頼る運用はDX時代に合わない。情報システム部門を悩ませる「運用の苦労」から脱却し、問い合わせ対応の品質向上も実現する方法を紹介する。

(2018/10/15)
ITmedia × 東日本電信電話

P Rコロナ禍でも事業は拡大できる 社労士事務所のAI-OCR・RPAによるDX奮闘記

中小企業の業務はデジタル化が進んでいない。中小企業の行政手続きを代行する社労士事務所もアナログ業務から脱却できずにいた。悪循環を断ち切り、業務のDXに成功した社労士法人が存在する。同社はいかにしてデジタル化を成し遂げたのか。

(2021/3/24)

P R課題は「現場への定着」、中小企業が目指すべき「AI-OCR・RPA導入の最適解」とは

国内全体で人手不足が進み、その波は中小企業にまで及んでいる。少人数で業務をまわすには業務効率化が不可欠だ。しかし、デジタル化はなかなか進まない。それはなぜか。業務効率化のボトルネックを解消するAI-OCR・RPAとは?

(2021/3/17)

P R運用・管理はお任せ 生成AIを安全に活用できるRPAプラットフォーム

RPAは有力な業務自動化ツールだが、導入や管理、運用のハードルが高く、費用対効果を感じられないという声も上がっている。解決手段の一つに、高機能な「RPAプラットフォーム」の管理・運用を包括的に提供するサービスがある。

(2024/5/16)

P R武蔵野銀行が“脱Excel”に成功した報告業務の効率化アプローチ

武蔵野銀行は、「Microsoft Excel」での報告業務の手間に悩んでいた。ある方法で脱Excelを果たし、その工数を削減したという。

(2024/2/29)

P Rトラブル事例から学ぶ、中小企業こそPCキッティングを外注すべき理由

PCのキッティングや故障対応で消耗している情シスは多いが、それは本来担うべき業務なのか。中小企業のPC運用に関する課題と解決策を久松 剛氏に聞いた。

(2024/1/25)

P R帳票・レポート実装のコスト削減と生産性向上を実現するノーコード開発とは?

帳票やレポートの作成業務やシステム実装は、さまざまな企業が抱える課題だ。レポート作成業務は時間を要し、システムへの帳票実装は想像以上の時間とコストが掛かる。このような課題を解決し、開発効率と生産性を高める方法とは。

(2023/9/29)

P RRPAの利用範囲拡大を成功させるために知っておくべき運用のポイント

「開発スキルを持つ人材がいない」「エラーでたびたび停止する」といった課題が指摘されがちなRPA。導入したものの期待した効果が得られず、運用コストだけがかさんでいく事態を防ぐにはどうすればよいのだろうか。

(2023/9/5)

GPTもVertex AIもBedrockも使える“LLM選び放題RPA”が生まれたのはなぜ?

RPAベンダーAutomation Anywhereは主要ツール群「Automation Success Platform」でLLMを利用できるようにした。利用可能なLLMは自社ではく、他社のLLMだ。その背景には何があるのか。

(2023/8/26)

オワコン化どころか「生成AI」でむしろ進化するAutomation AnywhereのRPAツール

RPAベンダーAutomation Anywhereは、主要ツール群「Automation Success Platform」に生成AIを組み込み始めた。RPAツールに生成AIが加わることで、どのようなことができるようになるのか。

(2023/8/20)

P R業務を可視化して徹底的に改善、プロセスマイニングの正しい進め方

IT活用の分かりやすい形として、人手による業務プロセスを自動化することで効率を向上させるという取り組みが挙げられる。その実現に向け有効な手法となるのが、業務プロセスを分析して可視化する「プロセスマイニング」だ。

(2023/7/20)

P Rビジネス成否を決める「基幹業務の自動化」 “成果拡大”につなげるには?

DXに取り組まなければならないのは分かっていても、どう実現すればいいのか――。SAPシステムのユーザー企業がDXを成功させる方法は何か。自動化の観点から探る。

(2023/3/7)

P R“データ活用初心者”の企業が取り組むべき最初のステップとは

企業がデータ活用を始めるときに「データが分析できない形式で蓄積されている」「そもそもどうデータ活用すればよいのか分からない」といった課題に直面することがある。こうした課題を解決し、データ活用を成功させるための方法とは。

(2023/1/27)

RPAとは

 RPAはインテリジェンスを意味する小文字の「i」と組み合わされることもあり、主にユーザーの動作、さらにはコンピュータの動作の記録と構築、実行、モニターにフォーカスしている。

 Avanadeの新興技術、製品、エンジニアリング責任者クリス・ロイドジョーンズ氏によると、RPAのフォーカスはITの最適化からビジネス機能の効率化へと切り替わっている。Avanadeから見ると、ビジネス機能は多くの組織で似通っている。会計や人事といった分野はRPAによる効率化が期待できる。

 RPAはアプリケーションやデータベース操作に存在するワークフローを通過しながら、観察可能な動作の分類、記録、さらにはモニターを行う。続いてそうした動作を予測可能な方法で自動化する。

 この予測可能なプログラミングの要素があるために複雑なスクリプトを必要とせず、APIを使わなくてもワークフローを連携させることができる。よって、RPAはAPIを使うことなくITシステムを統合するノーコード/ローコードの手段と見なすことが可能だ。

 RPAの効率性は、人とのやりとりができる会話botやマシン対マシンのインタフェース、データベース対データベースのインタフェースの形で表れている。

ビジネスプロセスの自動化

 Blue Prismの最高顧客責任者、ジョン・テアーコーフ氏は、ビジネスプロセスオートメーションの主な目標を、大規模な価値を長期的にもたらすための手段と位置付ける。自動化を戦略的な目標に関連した明確な展望で下支えして、ビジネスユーザーがそれを促進し、IT部門がサポートし、他の主要ステークホルダーが支持しなければならない。

 その後、念入りに計画を立て、モデルを作成し、設計し、再利用のため中央にプールすることをテアーコーフ氏は勧めている。

 「自動化の前にプロセスの効率性を高めるか、設計段階で再設計するのが最善だ。そうすれば全社を横断するもっと革新的でインパクトのあるRPAの用途について、プロセスと組織的な構造を再創造できる」とテアーコーフ氏は言う。

 同氏によるとこのアプローチは、インサイトによって初期の取り組みをよりインテリジェントかつ戦略的に拡張することによって自動化し、質を高めたプロセスオートメーションをもっと早く、もっと簡単に長期にわたって構築・運用することによって自動化の向上を図ることにつながる。

 英仏海峡トンネルやテムズ川の堤防を手掛けたスマートインフラソリューション企業のCostain Groupは、ABBYYとUiPathの技術を組み合わせて調達から決済までの業務を転換させた。会計チームをスキルアップさせることで、請求書から必要なデータを取得し、特定して抽出するプロセスを自動化できた。同システムはRPAを使って請求書をERPに登録する。

 ABBYYの主張によると、このシステムのおかげでCostainは仕入れ送り状の処理に必要な人的介入の量を80%削減できた。

健全な投資

 RPAは手早く導入して本番環境に展開することができるが、それでも効率的な構築、開発、導入にはコストがかかる。

 NICE Systemsの製品ディレクター、アイテイ・ライナー氏が指摘する通り、もしも組織が自動化すべき適切なプロセスの選定に失敗すれば、具体的な投資利益率(ROI)目標の達成に関する限り、そのプロジェクトは失敗して想定通りの成果が出せない公算が高い。

 ライナー氏が例に挙げた大手エネルギー会社の場合、通貨為替レートに沿った会計モデルの刷新のために、非常に複雑な形でRPAを利用した。

 ライナー氏によると、この複雑なシナリオを自動化することには成功したが、ROIは達成できなかった。その原因は、これが1人の担当者によって月に1回のみ、短時間で行われていた作業だったことによる。プロセスを自動化することはできたが、これが1カ月にたった1日のマンパワーしか必要としない仕事だったことから、自動化する価値はほとんどなかった。

ビジネストランスフォーメーション

 自動化が可能なだけでなくビジネスにとって価値のあるプロセスを見極めることに加えて、RPAは仕事の機能と仕事の役割がどう表現されるかについても再考が求められる。

 Enateのキット・コックスCEOは言う。「IT部門を越えて、プロセスについての考え方を変える必要がある。人の能力と技術のリソースプールを横断する中核的なスキルに沿って作業が割り当てられる中で、『仕事』という概念そのものにも変化が求められる」

 Computer Weeklyが話を聞いた専門家は、組織のデジタルトランスフォーメーション戦略を支援するツールとしてRPAを位置付けていた。botを利用すれば自動的にデジタルトランスフォーメーションが実現できるわけではない。だが少なくとも顧客を相手にする観点からは、まとまりのある一貫した組織に見せることができる。

 「APIによる接続が限られる、あるいは存在しないレガシープラットフォームが幅を利かせる中で、エンタープライズアプリケーションインテグレーション(EAI)の要素としてのRPAの重要性が増している」。Appianの主席ソリューションアーキテクト、サスヤ・スリニバサン氏はそう話す。

 レガシープラットフォームを接続するためにRPAを利用できる一例として、ユーザーが医療機関に関する詳細をチェックして医療免許などの情報を入手できる医療記録確認サイトが挙げられる。

 「インテグレーションを簡単に成功させることのできるシステム対システムのAPIは存在しない」とスリニバサン氏は言う。「botに人の動作をまねさせて情報を抽出する用例として、これは理想的だ」

 Digital Workforceのトレーニング責任者、ニコ・レフトネン氏によると、RPAは古いレガシーITシステムに入れ替わるのではなく、人間の従業員のように動作して、2つの切り離されたITシステムのコミュニケーションを橋渡しできる。「ソフトウェアbotはわずか数日で単純なプロセスを学習できる。従って、組織はすぐにインテグレーションの恩恵を受けることができる」

 ただしRPAは、コストがかさむインテグレーションを避けるための必然的な選択肢と見なすことはできない。レフトネン氏の経験では、微妙で複雑なシステムの統合には限界があり、APIの方が適していることもある。

デジタルトランスフォーメーションの足掛かり

 RPAはデジタルトランスフォーメーションと並行して語られることがある。RPAは、シームレスに連携していないアプリケーションのために人があるシステムから別のシステムへと情報を入力し直さなければならない状況を避ける方法を提供する。

 Avanadeのロイドジョーンズ氏が指摘する通り、botは一般的に従来人間が行っていた作業の一部を置き換える。時にはアプリケーションが必要とする入力をbotで行うことにより、その作業が自動化されることがある。厳密に言うと、これは必ずしも根本的なビジネスプロセスのデジタルトランスフォーメーションを意味しない。

 ロイドジョーンズ氏によると、RPAがデジタル化に即した場面では、RPAが人間の時間を解放して、価値を高める仕事に専念できるようにするためのエンジンとなる。ITの観点からは、RPAを使うことでそのビジネスプロセスが現在どう使われているかを反映した形で記述できるようになる。これは、後日更新できることを意味する。「これでモダナイズに専念できる。まずbotを使ってプロセスを自動化することから始め、それからAPIを使ってbotを呼び出す」

 RPAが接続していたレガシーコードは、いずれモダンなアプリケーションとして書き直すことができる。このアプローチの素晴らしい点は、botを呼び出すために使われるAPIは変わらないという点だ。そのアプリケーションがモダナイズされれば、IT部門はレガシーアプリケーションのもっと長期的なモダナイズに取り組みながら、RPAを通じてすぐにもビジネスに価値をもたらすことができる。

 RPAは固定されたレベルのロジックしか持つことができない。組織はディープなインテグレーションに踏み込むことなく、RPAを使ってビジネスプロセスを連携させることにより、どの程度のビジネスプロセスが自動化できるかを検討しなければならない。ロイドジョーンズ氏が言う通り、それはデジタルトランスフォーメーションに向けた道のりにおける足掛かりとして役に立つ。