生成AIでRPA再興狙うAutomation Anywhere【中編】
GPTもVertex AIもBedrockも使える“LLM選び放題RPA”が生まれたのはなぜ?
RPAベンダーAutomation Anywhereは主要ツール群「Automation Success Platform」でLLMを利用できるようにした。利用可能なLLMは自社ではく、他社のLLMだ。その背景には何があるのか。
ビジネスプロセスを自動化する「RPA」(ロボティックプロセスオートメーション)ベンダー各社が、自社のRPAツールに「ジェネレーティブAI」(生成AI)を組み込み始めた。生成AIは、テキストや画像などを自動生成する人工知能(AI)技術だ。
RPAベンダーの代表格であるAutomation Anywhereは主要ツール群「Automation Success Platform」(オートメーション・サクセス・プラットフォーム)で、生成AIを実現する「大規模言語モデル」(LLM:膨大なテキストデータでトレーニング済みの言語モデル)を利用できるようにした。ただし利用可能なLLMは、同社が自社開発したLLMではない。
“LLM選び放題RPA”が生まれた訳とは?
併せて読みたいお薦め記事
連載:生成AIでRPA再興狙うAutomation Anywhere
ハイパーオートメーションの活用法とは
Automation Success Platformのユーザー企業は、市販のLLMを選択して利用することになる。例えば生成AIを組み込んだAutomation Success Platformツールのうち、ビジネスユーザー向けの自動化支援ツール「Automation Co-Pilot + Generative AI for Business Users」の場合、ユーザー企業は使用するLLMを
- OpenAIの「GPT」
- Microsoftの「Azure OpenAI Service」
- Googleの「Vertex AI」
- Amazon Web Services(AWS)の「Amazon SageMaker JumpStart」「Amazon Bedrock」
から選択できる。ユーザー企業はそれぞれのLLMについて、各ベンダーと別途ライセンス契約をすることになる。
知名度で言えば、OpenAIのチャットbot「ChatGPT」の中核であるGPTが群を抜く。ただしRPAツールとの相性は、どのベンダーのLLMが最適なのかは明確ではない。そのため「LLMを自社製品に組み込もうとしているRPAベンダーは、どのLLMを選ぶかに慎重になっている」と、調査会社Deep Analysisのアナリストであるマット・ミューラン氏は説明する。こうした中、Automation Anywhereと同様に、市販LLMからの選択肢を用意する動きがRPAベンダーの間で広がる可能性がある。
Automation Anywhereは、LLMの出力結果に対するフィードバックに人が参加する「Human in the Loop」(HITL)を実践しているという。ユーザー企業に、LLMによる出力結果を快適に使ってもらうためだ。「自動化の手間を削減し、自動化できるプロセスを増やせるように努めている」と、Automation AnywhereのCOO(最高執行責任者)であるマイク・ミクッチ氏は強調する。
後編は、RPAツールで他社のLLMを利用可能にするメリットを考察する。
TechTarget発 先取りITトレンド
米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
TechTarget発 先取りITトレンド
米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。
この記事の著者
関連記事
新着ホワイトペーパー PR
-
製品資料
[株式会社うるる] 「入札市場」攻略ガイド:効率的に落札するためのポイントを徹底解説 -
製品資料
[株式会社うるる] 入札情報に特化した「販路拡大」「効率化」のためのサポートツールとは? -
市場調査・トレンド
[株式会社うるる] 公共入札に成功する企業と失敗する企業の「5つの違い」 -
製品資料
[日本ビジネスシステムズ株式会社] 専門家が教える、Microsoft 365の「テナント統合/分離」を成功に導く秘訣 -
製品資料
[rakumo株式会社] Microsoft 365での情報埋没を防ぐ、社内ナレッジを資産化する情報ポータル活用
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
半数がブルーカラー転向を視野に? ベテランエンジニアを追い込む“54歳の壁”
-
2
PHP脆弱性「PHP2Shell」で2260万件に影響 情シスの緊急チェックリスト
-
3
「Microsoft 365」が乗っ取られる MFAを破る“本物の画面”の恐怖
-
4
「テザリング依存」に潜む落とし穴 “遅いVPN”を解消するネット構築術
-
5
AI導入が失敗する“真犯人”は現場のマニュアル 7割が陥る「標準化」のわな
-
6
「Wi-Fi 7」経由でWindowsが乗っ取られる? 最高権限奪取の恐怖
-
7
なぜ「Gemini 4 Argon」は出遅れたのか? Googleが狙う“逆転のシナリオ”
-
8
「Windows」の不要なファイルを安全に消して容量を空ける方法
-
9
Claude利用8割のGMO、AI人材の評価軸が「トークン管理」に変わった
-
10
ライオンが脱レガシーシステムのパートナーに「Google Cloud」を採用した理由
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
AI駆動攻撃にどう対抗する? 超速の攻撃からエンドポイントを保護する方法
-
2
2026年のサイバーセキュリティには何が必要か? 最新データに学ぶ傾向と対策
-
3
経験豊富な即戦力人材に直接アプローチできる、「攻めの採用」への転換術
-
4
「IT史に名を残すシステム障害」8選
-
5
最速72分でデータが流出? 最新の脅威トレンドや侵入手法から分かった防衛策
-
6
不審メールの経路や見せ方に変化? 2026年夏の3事例から見えた動向と対処方法
-
7
Microsoft 365のメールセキュリティ、3つの“死角”と追加で検討すべき対策とは
-
8
AI駆動開発のスピードと安全性を両立 「品質・セキュリティ管理」の実践ガイド
-
9
HDDを使わない「SSDオンリー」が無謀なのはなぜ?
-
10
「標的型攻撃メール」事例・サンプル集
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー