企業はネットワークスイッチを業務に不可欠のインフラとみなし、ネットワークスイッチへの投資を重視してきた。ただしその状況は変わりつつある。企業の考え方は、どのような影響を受けているのか。
無線LAN規格「IEEE 802.11ax」に6GHzの新たな周波数帯が追加されるといった新たな動きがある中で、ネットワークスイッチに関する従来の考え方はもう通用しなくなりつつある。例えば「より高速で高額な製品が必要だ」という、ベンダーから従来押し付けられてきた考えを、企業は受け入れようとしない可能性がある。何が背景にあるのか。
企業は将来に向けて、より高額なネットワークスイッチの導入を視野に入れて検討するのが通例だった。ただし高速な無線通信技術や、そうした通信技術に準拠したデバイスが多様化することに伴い、有線で接続するネットワークスイッチはそれほど必要ではなくなる可能性がある。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック(世界的大流行)の期間中、在宅勤務などのテレワークをする動きが広がり、企業のネットワークは大きな変化にさらされた。従業員が毎日オフィスに出勤し、社内のLANに接続するという仕事のスタイルは、もう必ずしも一般的ではなくなった。テレワークとオフィスワークを組み合わせたハイブリッドワークや、テレワークを毎日実施する方が当たり前になった。
無線LANアクセスポイント(AP)の一部は、社内のSSID(サービスセット識別子)を家庭に拡張し、分散したAPの管理を一元化できる。テレワーカーを支援する手段としては、それ以外にもMicrosoftのID・アクセス管理システム「Active Directory」または類似のツールを介して、組織が管理するデバイスにVPN(仮想プライベートネットワーク)を自動で適用することができる。
今後もテレワーカーは存在するだろう。テレワーカーを効率的に支援する仕組みが重要だ。無線LANに関しては、中央の管理システムを更新すると各デバイスが利用できるサービスが同時に更新されるようにするなど、分散したデバイスを安全な状態に保つ仕組みが重要になる。
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