「無線LANアクセスポイント」と「無線LANルーター」は一見して似ているが、実は明確な違いがある。前編「いまさら聞けない『無線LANアクセスポイント』の基礎 一言で説明すると?」は無線LANアクセスポイント、中編「いまさら聞けない『無線LANルーター』の基礎 “1台4役”の中身とは?」は無線LANルーターの仕組みを紹介した。後編となる本稿は、両者の主な違いをおさらいする。
無線LANアクセスポイントは、スマートフォンやタブレット、ノートPCといった複数のクライアントデバイスを、主に無線LANに接続するための機能を提供する。無線LANルーターは、無線LANまたは有線LANに接続させるための機能を備える。基本的に無線LANアクセスポイントは「有線LANに無線通信機能を加える」ために使用される。一方で無線LANルーターは無線LANアクセスポイント機能とルーター機能を組み合わせ、LANとインターネットを接続する。
一般に、小規模な企業や一般住宅には無線LANルーターが適している。無線LANに接続するユーザー数が比較的少なく、1台の無線LANルーターで通信需要に十分応えることができるからだ。逆に言えば、無線LANルーターは通信需要が高まった場合の拡張性を欠くため、無線LANを使うクライアントデバイスが大幅に増加する可能性のある企業には適さない。
無線LANアクセスポイントは大規模な企業やイベント会場に適している。多数の無線LANアクセスポイントを配置すれば、広い物理空間において数千人ものユーザーの通信需要に応えることもできる。無線LANアクセスポイントは配置する台数も増やしやすいため、無線LANルーターと比べて拡張性に優れる。
大規模な無線LANの場合、一般的に複数の無線LANアクセスポイントを1台のルーターと連動させれば、通信の安定性を高められる。これはユーザーが1つの無線LANアクセスポイントから別の無線LANアクセスポイントへとローミングする際の助けになる。この方式のもう一つのメリットは、無線LANへのアクセスコントロールを1つのルーターに集中させ、ネットワーク管理の効率性を向上させられることだ。
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