「無線LANアクセスポイント」の“いいかげん”な設置はNGなのはなぜ?無線LAN「8つの改善点」【第1回】

無線LANはアクセスポイントの設置の仕方や、ネットワーク設計によってパフォーマンスやセキュリティに違いが生じる。より良い無線LANの利用体験を生み出すには、何を変えればいいのか。

2023年08月28日 05時00分 公開
[Lee BadmanTechTarget]

 Wi-Fi準拠の無線LANは、ほとんどの企業にとって欠かせない通信手段になった。企業は無線LANによる通信をいかに安定させるかを、常に考えておかなければならない。

 エンドユーザーは無線LANを自宅でも外出先でも使い慣れており、社内で何か通信に関するトラブルを経験すると、無線LANの設計や運用に何らかの問題があることを鋭く察知する。通信が安定していれば、エンドユーザーが無線LANについて何かを考えることはない。

 無線LANは、エンドユーザーにとっては「常に安定している」のが前提だ。Webページが読み込めない、インターネットの接続が切断するといった問題で、エンドユーザーをいら立たせてはいけない。

 「良い無線LAN体験」と「悪い無線LAN体験」の違いはどこにあるのか。無線LANの運用を少しでも最善に近づけるための、8つの方法を紹介する。

無線LANの改善ポイント1.AP設置方法の検討

 無線LANアクセスポイント(AP)を設置する場所が広範にわたる、無線LANを運用するためのさまざまな通信技術を使うといった、大規模かつ複雑な運用環境になる場合は、注意が必要だ。こうした運用環境で、優れた無線LAN体験を実現するのは容易ではない。

 本来は、無線LANの最高のパフォーマンス(接続の安定性や通信速度)を引き出すためにAPの設置場所を検討するのが理想だ。だが大規模かつ複雑な運用環境になると、IT部門は単に運用が楽な場所にAPを設置する傾向にある。こうした場合は、エンドユーザーが無線LANに失望する可能性が高まる。

無線LANの改善ポイント2.AP配置の設計

 無線LANを適切に設計するには、訓練を受けた専門家のスキルが必要になる。まずは無線LANの運用目標を定め、それを満たす設計を検討する。そのためには、調査用のソフトウェアを使ったり、電波利用のシミュレーションを実施したりする必要がある。こうした準備の工程のどこかを省略すると、エンドユーザーが無線LANにストレスを感じる結果を招く可能性がある。

 APの配置を検討する際、専門家は最適な設計を決めるために幾つかの点を考慮する。例えば以下の点だ。

  • 必要な帯域幅(通信路容量)
  • 接続するクライアントデバイスの数
  • クライアントデバイス数に応じたAP数
  • 電波の強度を高めるための外部アンテナの必要性

 無線LAN改善ポイントの3つ目と4つ目を紹介する第2回は、無線LANの利用目的や、利用場所の物理的な環境の観点からベストプラクティスを考える。

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