企業のビジネスの変化に応じて進化してきた無線LAN。今後はどのような変化が考えられるのか。無線LANコントローラーに起こり得る変化とは。
さまざまなビジネスがネットワークの進化と共に変わり続けている。ネットワークベンダーが開発する新技術や、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック(世界的大流行)のような世界的な出来事が、さまざまな変化をもたらす。
無線LANベンダーは総じて、クラウドサービスを中心にして無線LANサービスを提供する方向へと進んでいる。そこで浮上している問題が、無線LANコントローラーは今後も必要なのかどうかだ。
以前はクラウドサービス中心という方針を持たない無線LANベンダーは少なくなかった。こうした無線LANベンダーも、パンデミックでテレワークが普及したことを機に、クラウドサービス中心のサービス提供方針を取り入れ始めた。
クラウドサービスで無線LANを管理する方法が広がることで、オンプレミスインフラに配置する無線LANコントローラーの必要性は減じる。無線LANコントローラーは、集中管理型の大規模ネットワークの構築や運用に貢献してきた。ただし無線LANコントローラー内で起きるバグなどのさまざまなエラーは、IT管理者にとっての悩みの種になっていた。
将来的に無線LANは、大規模な仮想LANを構成するネットワークの一部として、大部分がクラウドサービスで管理されるようになると考えられる。オンプレミスインフラに無線LANコントローラーを配置する時代は終わりつつある。ネットワークエンジニアは、オンプレミスのネットワーク機器の管理から解放され、無線LANの設計や運用に集中することができる。
中編は、無線LAN規格「IEEE 802.11ax」(Wi-Fi 6)を中心に、変化のポイントの一つを紹介する。
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