Dellは「APEX」でAWSやAzureとオンプレミスのストレージ管理を一元化する「クラウドとオンプレミスの融合」を進めるDell【後編】

ハイブリッドクラウドを推進するDellは、クラウドストレージとオンプレミスのストレージの一元管理を可能にすべく、「Dell APEX」を拡充させている。その中身とは。

2023年08月14日 10時15分 公開
[Scott SinclairTechTarget]

 Dell Technologies(Dell)は、同社のサーバやストレージなどのハードウェアをサブスクリプション形式で提供する製品/サービス群「Dell APEX」の拡充を通じて、クラウドサービスとオンプレミスインフラを組み合わせる「ハイブリッドクラウド」を推進しようとしている。具体的にはクラウドサービスとオンプレミスインフラの間で一貫した管理手法を実現するための製品/サービスの提供に力を入れ始めた。

Dell「APEX」でAWSやAzureのストレージとオンプレミスストレージを一元管理

 2023年5月開催の年次カンファレンス「Dell Technologies World 2023」で、DellはDell APEXサービス群として、ストレージ関連サービスを発表した。代表例が

  • Dell APEX Block Storage for AWS
  • Dell APEX Block Storage for Microsoft Azure
  • Dell APEX File Storage for AWS

の3種だ。これらのDell APEXサービスは、Amazon Web Services(AWS)やMicrosoftが提供するクラウドストレージと、オンプレミスのストレージの一元的な管理を可能にする。DellがGoogleの「Google Cloud Platform」など、他のクラウドサービス向けにも同様のDell APEXサービスを提供するのかどうかは分かっていない。

 ハイブリッドクラウド推進のために、Dellが提供する製品に「Dell NativeEdge」がある。Dell NativeEdgeは、エッジ(データの発生源)にあるコンピュータの管理やセキュリティ対策などの作業を簡素化するためのソフトウェアだ。エッジコンピュータのリモート管理を可能にする。

TechTarget発 先取りITトレンド

米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

From Informa TechTarget

お知らせ
米国TechTarget Inc.とInforma Techデジタル事業が業務提携したことが発表されました。TechTargetジャパンは従来どおり、アイティメディア(株)が運営を継続します。これからも日本企業のIT選定に役立つ情報を提供してまいります。

ITmedia マーケティング新着記事

news026.png

「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年1月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...

news041.jpg

「非常時にピザ1枚無料」のデータがドミノ・ピザのマーケティングに生む好循環とは? CMOに聞く
2024年10月にDomino'sのチーフブランドオフィサーからエグゼクティブバイスプレジデント...

news054.jpg

AI搭載は「もう売りにならない」──「Marketing Dive」2025年予測【前編】
広告費が世界で1兆ドルを超える中、マーケターは多くの課題に直面している。不透明な規制...