ニーズとモデリング、ガバナンスポリシーを念頭に反復的な手法を採ることが、ウォーターフォール型から脱却する第一歩になると、バートングループが講演で指摘した。
SOA開発はただでさえ難しいものだが、場当たり的な「ウォーターフォール型」の手法でやったのでは、うまく機能させることも、エンドユーザーのニーズを満たすこともほとんど不可能だ――。バートングループの副社長兼リサーチディレクター、アン・トーマス・メインズ氏は、バートン・カタリスト・カンファレンスでこう語った。
メインズ氏は「アプリケーションアーキテクチャと開発:より良いソフトを作るために」と題した開幕基調講演を行った。ウォーターフォール型の手法は基本的に、手法とは言い難いと同氏。ニーズをほとんど考えることなくコードを書いて、それを評価用に「投げ渡し」、大型のSOAプロジェクトでそのサービスがどうなったかについて、ほとんどあるいはまったくフォローがないという古いやり方がこれだという。
同氏によると、ニーズとモデリング、そして入念に定義されたガバナンスポリシーを念頭に反復的な作業を行うことが、ウォーターフォールから脱却する第一歩になる。
メインズ氏は聴衆の開発者やアーキテクトを前に「SOAのためのガバナンス確立」を説いている。「SOAは全くの別物であり、本当に難しい。考え方を変える必要がある。ニーズ、モデリング、ポリシー規則の遵守を含め、優れたプログラミング手法を支持する強力なガバナンスと開発文化から着手しなければならない」
SOAアーキテクトや開発者がオープンソースのソフトに目を向ける中、アプリケーション開発の強力な規則に従うことは特に重要だと同氏は話す。
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