組織のITインフラを設計し、効率的に管理する際に役立つフレームワーク「TOGAF」。認証試験の概要と、効果的な学習方法を解説する。
エンタープライズアーキテクチャ(EA)は、組織全体のアプリケーションやビジネスプロセス、データなど、複雑に絡み合うITインフラを設計、管理するためのアプローチだ。
非営利団体The Open Groupが提供するEAフレームワーク「The Open Group Architectural Framework」(以下、TOGAF)には認定資格もあり、資格を取得すればキャリアアップにつながる可能性がある。本稿は、TOGAF認定試験の基本的な内容と、準備に役立つ情報を紹介する。
TOGAF認証試験は、選択式の問題と採点式の「複雑なシナリオ」問題で構成されている。合格するためには通常、60%以上の正解率が求められる。ほとんどのTOGAF認証試験は受験資格を設けていないが、特定の試験を合格していなければ受験できないものもある。
試験を受けるには、TOGAFの認定トレーニングコースの受講が必要だ。もしくは、試験運営会社Pearson VUEの認定テストセンターから直接受験することもできる。トレーニングコースを受講せずに独学で準備したい場合は、The Open Groupが提供する自習用ガイドや、以下のような出版物を参考に学習を進めるのが効果的だ。
ITアーキテクトの学習グループやコミュニティーに参加するのも一つの手だ。特定のベンダーに依存しない活発な環境の中で、参加メンバーは分からない点を質問し合ったり、新しい知識をシェアしたり、経験豊富なITアーキテクトから学んだりできる。ソースコード共有サービス「GitHub」コミュニティーの中には、TOGAF専用フォーラムとして機能するものもある。
これらのコミュニティーは、さまざまなEA管理ツールの学習リソースやアドバイスも提供している。The Open GroupのTOGAF認定ツールリストに掲載されているものとして、以下のようなツールがある。
これらのEAツールを活用することで、TOGAF認定試験に向けた準備の効率化や、EAスキル向上につなげることができる。
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