フォーティネットは、WAF製品「FortiWeb」シリーズの新版を発表した。新プロセッサを搭載し、大規模サイトに対応。Web改ざん防止、脆弱性評価などのセキュリティ機能を強化した。
フォーティネットジャパンは9月9日、Webアプリケーションファイアウォール(WAF)「FortiWeb」シリーズに、2種類の新アプライアンス「FortiWeb-1000C」(以下、1000C)および「FortiWeb-3000C」(以下、3000C)を追加した。
最新版では、従来のファイアウォール機能、自動リポート生成機能に加え、Webコンテンツの改ざん検知・自動普及機能とWebアプリケーションのリスク診断機能が搭載された。Webサイトのリスク判定から、クロスサイトスクリプティング(XSS)やSQLインジェクションによる不正改ざん攻撃の防止、復旧までを1台のアプライアンスで賄える。
さらに、同社のUTM(統合脅威管理)「FortiGate」シリーズにも搭載されている最新プロセッサを積んだことで、トラフィックの多い大規模Webサイトにも対応可能とした。2008年6月30日から義務化されたPCI DSS 6.6の要件に準拠している点も強みだという。
FortiWebのラインアップおよび各性能は以下の通り。FortiWeb-400Bはこれまで通り提供される(1000Cは、提供中のFortiWeb-1000Bの後続製品に当たる)。
製品名 | FortiWeb-400B | FortiWeb-1000C | FortiWeb-3000C |
---|---|---|---|
ストレージ | 500Mバイト | 1Tバイト標準(2×1Tバイトスロット) | 2Tバイト標準(6×1Tバイトスロット) |
サイズ | 1U | 1U | 2U |
ポート数(10/100/1000Mbps) | 4カッパー | 4カッパー | 6カッパー |
HTTP TPS | 100Mbps | 500Mbps | 1Gbps |
HA | ○ | ○ | ○ |
バイパス | ― | ○ | ○ |
SSLアクセラレータ | ― | ○ | ○ |
電源二重化 | ― | ― | ○(ホットスワップ) |
価格 | 246万1000円 | 615万4000円 | 1231万円 |
同社では、FortiWebの提供先として小売業や金融業などWebサイト(中でも金銭取引が生じるWebサイト)を運営する企業・団体のほか、MSSP(Managed Security Service Provider)、ホスティングサービス事業者向けにも展開を予定している。「FortiWebは、基本ポリシー設定はウィザード画面で行い、詳細なポリシー設定は自動学習機能を使用して1週間ほどで簡単に設定できるというように、ユーザー企業に利便性を提供する。一方、サービス事業者にはシグネチャのカスタマイズが可能なため、ユーザー固有の情報保護機能を拡張できる優位性を提供できる」(同社)
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