最大12枚のセキュリティブレードと2枚のネットワークブレードを搭載可能なシャーシ型ネットワークセキュリティ製品を国内初投入する。
フォーティネットジャパンは3月3日、最大12枚のセキュリティブレードと2枚のネットワークブレードが搭載可能なシャーシ型ネットワークセキュリティ製品「FortiGate-5000」シリーズを発表した。これまで国内ではアプライアンス型製品を中心に提供してきた同社が初のシャーシ型製品投入となる。出荷開始は3月以降を予定。
FortiGate-5000は、1つのシャーシ内でN+1の冗長化構成が可能なほか、最大14個のスロットを全て使用すると最大480Gbpsとなるファイアウォール性能、最大1億3200万同時セッションを実現するハイパフォーマンス製品だ。同社マーケティング プロダクトマネージメントディレクターの根岸正人氏は「高速・広帯域のネットワークに対応しながら実績のあるセキュリティ(UTM:統合脅威管理)機能も担保し、ブレードを自由に組み合わせ可能な拡張性も備える」とFortiGate-5000を評価。モバイル通信事業者やネットワークキャリアプロバイダー、音声・動画を扱うサービス事業者など、大規模ネットワーク環境を抱える企業に最適な製品だとした。通信事業者向け機器の仕様規定「ATCA規格(筐体サイズや構造、電源を入れたままブレードを抜き差し可能)」に準拠している点もポイントとする。
ラインアップは、6スロットの「FortiGate-5060」と14スロットの「FortiGate-5140」の2点。セキュリティブレードにはファイアウォールスループット40Gbps、VPNスループット17Gbpsの「FortiGate-5001B」など性能別に6つが用意されている。ネットワークブレードは、新発表された「FortiSwitch-5003B」を含む5つから選択できる。
参考価格は、FortiGate-5060が569万9000円から、FortiGate-5140が738万6000円から。ブレードはFortiGate-5001B/FortiSwitch-5003B共に1139万9000円から。
また同日には、UTMアプライアンスの新版「FortiGate-3040B」と、独自OS「FortiOS v4.0 MR3」も併せてリリースされた。
FortiGate-3040Bは、最大58Gbpsのファイアウォール性能を実現するUTMだ。WAN最適化やローカルロギング機能も備える。なお同製品は、既に提供中のFortiGate-3000シリーズの新ラインアップに当たり、最大100Gbpsのファイアウォール性能を持つ「FortiGate-3951B」と最大40Gbpsのファイアウォール性能を持つ「FortiGate-3040B」の中間機種に位置付けられる。
FortiOSは、各種FortiGateファミリーに搭載される重要技術の1つ。v4.0 MR3へのバージョンアップで、ファイアウォール、VPN、IPS(不正侵入防御)、アンチウイルス、アプリケーション制御(可視化)でさらに高速なスループットを発揮するほか、新たに無線LAN環境のアクセスポイントとして機能する「FortiAP」にも対応した。またVPN機能では、Android OSのVPN規格L2TP/IPsec PSKもサポートした。
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