フォーティネットジャパンは米国本社よりセールス責任者を迎え、2010年の販売実績や日本市場における2011年の販売方針を示した。
フォーティネットジャパンは1月27日、都内で記者説明会を開催。米国本社よりインターナショナルセールス&サポート統括バイスプレジデントのパトリス・ペルシュ(Patrice Perche)氏を招き、2010年の販売実績や日本市場における今後の販売方針を示した。
ペルシュ氏は2010年を振り返り、これまではどちらかと言えばミットレンジやローエンドのモデルでUTM(統合脅威管理)市場の高シェアを獲得してきたイメージのある同社だが、2010年はハイエンドモデルの売り上げも順調に推移、かつ独自開発したSoC(System on a Chip)搭載機を投入したことなどが功を奏し、順調に売り上げを伸ばした(前年比33%増)と報告した。2011年は引き続きハイエンドにも注力し、UTM分野におけるトップ企業であり続けると抱負を述べた。なおIDCの調査では、世界のUTM市場で同社が出荷金額でNo.1を獲得している。
日本市場での2010年実績については、「売り上げベースで前年比30%増の成長を記録した」と代表取締役社長の新免泰幸氏。特徴は大企業での導入が増えたことで、それは同社の中核製品であるUTM「FortiGateシリーズ」のローエンド:ミットレンジ:ハイエンドの割合が2009年は55%:37%:8%だったのに対し、2010年は43%:44%:13%とハイエンドの割合が増加したことからも分かる。販売総数も増えている点を考慮すると、ハイエンドモデルの販売数が2010年は大きく成長した。
市場開発 シニアディレクターの西澤伸樹氏からは、IDC Japanの調査を引き合いに2011年のIT業界トレンドと同社の販売方針が述べられた。IDCによると、2011年以降のIT業界トレンドは、「クラウド」「モバイル」「ソーシャル」の3点である。西澤氏は同社の考えもこの予測とリンクしており、同3点のトレンドに伴うセキュリティ課題に対して同社は製品を用意しているとした。
同社は、ファイアウォール、VPN、アンチウイルス対策、不正アクセス検知、コンテンツフィルタリング、迷惑メール対策などの機能を1台で備えたUTM製品FortiGateシリーズのほか、電子メールセキュリティ「FortiMail」、WAF(Web Application Firewall)「FortiWeb」、FortiGateと連携可能な無線LANアクセスポイント「FortiAP」、データベースセキュリティ製品「FortiDB」、XML&Webアプリケーションセキュリティ「ForiWeb」など幅広い製品ラインアップを持つ。
いずれも強みは全て自社開発をしていることであり、特に独自ASIC(特定用途向けIC)技術は、高スループットを引き出せるという。他社と比較してトータルコストが低い点も優位性だとする。同社では今後もUTM市場は成長見込みがあり、またFortiGateをはじめとした各製品を引き合いに、「今後はUTM企業としてではなく、総合セキュリティ企業を目指し拡大していく」(西澤氏)とした。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
今や誰もが入手可能となったフィッシングツール。そこにAIの悪用が加わり、フィッシング攻撃はますます巧妙化している。本資料では、20億件以上のフィッシングトランザクションから、フィッシング攻撃の動向や防御方法を解説する。
セキュリティ対策チームの57%が人材不足の影響を受けているといわれる昨今、インシデントや脆弱性への対応の遅れが、多くの企業で問題視されている。その対策として有効なのが「自動化」だが、どのように採り入れればよいのだろうか。
年々増加する標的型攻撃メール。この対策として標的型攻撃メール訓練を実施している企業は多い。こうした訓練では一般に開封率で効果を測るが、実は開封率だけでは訓練の効果を十分に評価できない。評価となるポイントは報告率だ。
従業員の情報セキュリティ教育は、サイバー攻撃や人的ミスによる情報漏えいから自社を守るためにも必要不可欠な取り組みだ。新入社員の教育を想定し、伝えるべき内容や伝える際のポイントを解説する。
2024年の情報漏えい事故の傾向では、攻撃者による大規模攻撃の他、社員や業務委託先のミス・内部犯行によるケースも多く見られた。インシデント別の要因と対策とともに、今後特に重要になるセキュリティ意識向上のポイントを解説する。
いまさら聞けない「仮想デスクトップ」と「VDI」の違いとは
遠隔のクライアント端末から、サーバにあるデスクトップ環境を利用できる仕組みである仮想デスクトップ(仮想PC画面)は便利だが、仕組みが複雑だ。仮想デスクトップの仕組みを基礎から確認しよう。
「マーケティングオートメーション」 国内売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、マーケティングオートメーション(MA)ツールの売れ筋TOP10を紹介します。
「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年4月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。
「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年4月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。