ムーアの法則から50年──新ビジネスモデルを模索するIntelオープンソースとHPCは活路となるか

「ムーアの法則」が発表されてから50年。デスクトップ市場は縮小し、サーバ市場も先細りは確実。法則に従ってプロセッサ性能を向上させてきたIntelは、ビジネスモデルの転換を迫られている。

2015年05月22日 08時00分 公開
[Cliff SaranComputer Weekly]
Computer Weekly

 約50年前、米Intelの共同創業者であるゴードン・ムーア氏は、超小型電子技術が世界をどれだけ進化させるかを予測し、マイクロチップの性能は18カ月ごとに2倍になるとする「ムーアの法則」を発表した。そして今、Intelのビジネスモデルは脅威にさらされている。

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 コンシューマーやビジネスワーカーが、日常的に利用するコンピューティングデバイスとしてPCを選ぶ時代は過ぎ去った。従って現在のIntelは、サーバ部門が社内で最大のシェアを占める稼ぎ頭となっている。

 ただしコモディティ化したx86ベースのPCサーバ市場では、データセンターの統合、仮想化、クラウドへの移行といった風潮からみて、需要は先細りの様相を示している。

 この事態に立ち向かう施策として、Intelはエクサスケールコンピューティング、スーパーコンピューティング、カスタムシリコンダイなどの領域へ事業を拡大している。ただしこれらの領域はいずれも、特定のワークロード向けにハードウェアアーキテクチャを特化させなければならない。

ムーアの法則から生まれた業界の風潮

 IntelのWebサイトには、雑誌『Electronics』1965年4月19日号にムーアの法則を論じた記事が掲載されたことを記念するページが設けられている。そこに掲載されたビデオメッセージで、ムーア氏は次のように語りかけている。

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