いい仕事に12型クラスディスプレイとキーボードは必須。「PCを駆逐する」と豪語する12.9インチiPad Proに「Windows 10」を搭載する正統派2-in-1が挑む。処理能力からボディーの質感まで総合力で評価した勝者は?
携帯性に優れたクラムシェルデバイスを購入するなら、Samsung Electronicsの「Galaxy TabPro S」やAppleの「12.9インチiPad Pro」のような2-in-1タイプを検討するのがいいだろう。
Galaxy TabPro SはMicrosoftの「Windows 10」、12.9インチiPad ProはAppleの「iOS」を搭載している。この2つのデバイスはOSが異なるが、設計と価格帯が似ており、同じ購買層をターゲットにしている。この記事で紹介する比較結果は、ビジネスユーザーや作業効率を重視する一般ユーザーにとって、どちらが最適かを判断する参考となるはずだ。
なお、購入するのはMicrosoftの「Windows」を搭載した2-in-1デバイス限定という場合は、Galaxy TabPro SとMicrosoftの「Surface Pro 4」の比較記事が参考になるだろう。
Appleは、同社初のプロフェッショナル仕様タブレットである「iPad Pro」シリーズで12.9型ディスプレイ搭載モデルを発売している。本体サイズは、305.7(高さ)×220.6(幅)×6.9(厚さ)ミリで、重量は713グラム(Wi-Fiモデルの場合。Wi-Fi + Cellularモデルは723グラム)だ。
一方、Galaxy TabPro Sのディスプレイサイズは12型で、iPad Proより0.9インチ小さい。寸法は290.3(高さ)×198.8(幅)×6.3(厚さ)ミリで、重量は693グラムだ。Galaxy TabPro Sが数値としてはコンパクトだが、どちらもタブレットとしては大きい。標準的なノートPCと比較してようやく小さいということができる。
どちらのボディーもデザインに優れ、かつ、頑丈な造りになっている。Galaxy TabPro Sは、ボディーカラーでブラックモデルとホワイトモデルを用意している。一方の12.9インチiPad Proでは、ボディーカラーバリエーションとしてシルバー、スペースグレイ、ゴールドを展開する。Galaxy TabPro Sの場合、ディスプレイのベゼルと本体の背面で同じ色を採用している。12.9インチiPad Proでは、シルバーとゴールドのモデルでは白いベゼルを、スペースグレイのモデルでは黒いベゼルをそれぞれ採用する。ボディーカラーの違いを問わず、使いやすいのは日常的に使用する中では目立たない黒ベゼルだ。
構造とデザインについては、わずかながらも小型のTabPro Sを辛勝と評価する。
Galaxy TabPro Sのディスプレイ面積は約432.2平方センチ、12.9インチiPad Proは約516.1平方センチだ。ユーザーは画面領域が広いモデルを常に歓迎する。画面領域以上に注目したいのがディスプレイの横縦比だ。12.9インチiPad Proディスプレイの4:3に対して、Galaxy TabPro Sは3:2となっている。12.9インチiPad Proがより正方形に近いが、どちらがいいかはユーザーそれぞれが決める問題だ。
12.9インチiPad Proの解像度は2732×2048ピクセルで、Galaxy TabPro Sの解像度は2160×1440ピクセルだ。そのため、画素密度が216ppiのGalaxy TabPro Sに比べて、画素密度が264ppiの12.9インチiPad Proがやや鮮明に表示できる。
Galaxy TabPro SではSamsung Electronicsの「Super AMOLED」パネルを採用しているため、各ピクセルが発光する。一方、12.9インチiPad Proが搭載する従来型の液晶ディスプレイでは、バックライトに頼らなければならない。評価作業の前はGalaxy TabPro Sが力強く鮮やかな色を表現すると予想したが、室内のテスト環境で比べるとどちらも画質が卓越している。ただし、屋外ではコントラスト比が高いGalaxy TabPro Sが見やすい。
ディスプレイについては、12.9インチiPad Proのディスプレイを高く評価したい。画面領域が広く、高い画蘓密度のおかげで表示が鮮明、そして、色の表現もGalaxy TabPro Sと同程度に鮮やかだからだ。
次世代生成AIで優位に立つのはMeta? Google? それともマスク氏のあの会社?
生成AI時代において、データは新たな金と言える。より人間らしい反応ができるようになる...
GoogleからTikTokへ 「検索」の主役が交代する日(無料eBook)
若年層はGoogle検索ではなくTikTokやInstagramを使って商品を探す傾向が強まっているとい...
B2B企業の市場開拓で検討すべきプロセスを定義 デジタルマーケティング研究機構がモデル公開
日本アドバタイザーズ協会 デジタルマーケティング研究機構は、B2B企業が新製品やサービ...