ホスティングサービスは中堅・中小企業の重要なITインフラであることは言うまでもない。自社のニーズに合致し、かつ費用対効果に優れたサービスを確実に選ぶには?
専任のシステム管理者や情報システム部門を持つことが厳しい中堅・中小企業にとって、ホスティングサービスを利用してメールサーバやWebサーバをアウトソーシングすることは、もはや常識といえるだろう。
しかし、一口にホスティングサービスといっても、サービス内容や料金は千差万別であり、自社にぴったりなサービスを探すのは意外と難しいものだ。現在、ホスティングサービスを契約している企業も、今利用しているサービスがベストなものかどうかを検討する価値はある。今回は、ホスティングサービス選びの基本的なトピックスから見ていくことにしよう。
ホスティングサービスとは、事業者のデータセンター内にサーバマシンを設置し、所定の月額料金、または年額料金でハードウェア/ソフトウェアリソースのレンタルを行うサービスのことである。コロケーションサービスとの大きな違いは、単にデータセンター内にサーバを設置する「場所」を提供したりサーバ機器をレンタルするだけではなく、データのバックアップやOSのメンテナンス、ハードウェアの死活管理など、サーバの管理も事業者が行う「マネージドサービス」として提供されていることだ。
ホスティングサービスは、1契約者に1台のサーバを割り当てる「専用サーバ」サービスと、1台のサーバに複数の契約者を割り当てる「共用サーバ」サービスの2つに分けられる。専用サーバは比較的アクセス数の多いECサイトを構築したり、自社内のサーバルームで運用していたファイルサーバやメールサーバなどを丸ごとアウトソーシングする場合などに利用される。しかし、メールの利用が主で、Webサーバへの負荷もさほど大きなものでなければ、共用サーバで十分だろう。
共用サーバプランにするか専用サーバプランにするかは、Webサーバのページビュー(PV)数やWeb、メールの月間データ転送量、サーバの主たる用途などに応じて決定する。とはいえ、専用サーバと共用サーバとの料金差は大きい。そこで、最初は共用サーバプランで様子を見て、運用が厳しいようであればプランを変更するという手もある。あらかじめよく相談した上で決定すべきだろう。なお、専用サーバには、比較的手軽に利用できる「VPS(仮想専用サーバ)」と、1台のサーバを自由に使える「専用サーバ」の2つがある。
共用サーバ、VPS、専用サーバの違い。VPSはメールやWebサーバ領域、アドオンソフトやWebアプリケーションの領域を仮想的に独立させて運用するため、共用サーバよりパフォーマンスが高く安定したシステム稼働ができるCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
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