今や中堅・中小企業でもSANは手が届きやすい存在になった。だからといってNASが時代遅れになったわけではない。NASからSANに乗り換えるとすれば、いつ決断すればよいのか。それを決めるヒントを紹介する。
「SAN」(ストレージエリアネットワーク)は従来、この複雑なシステムを導入し維持できる人的リソースを持つ大企業が主に利用するものだった。価格の低下により、SANは今や中堅・中小企業にとっても有力な選択肢になった。とりわけ大量のデータを管理したり、高速な処理が必要なアプリケーションを運用していたりする中堅・中小企業にとっては魅力的だ。
とはいえ「SANが手が届きやすい存在になった」という理由だけで、中堅・中小企業は性急に「NAS」(ネットワーク接続ストレージ)を捨て去るべきではない。まずは現在のストレージシステムを評価し、NASからSANに移行すべきタイミングであることを示す「7つの兆候」があるかどうかを見極めるのが望ましい。本稿はこのうち1つ目と2つ目を解説する。
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